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建通新聞社四国
2011/01/28

【香川】旅客船埠頭計画を変更 高松港玉藻地区

 高松港玉藻地区の大型旅客船用岸壁に5万d級大型旅客船が接岸できるよう係留施設を整備するため、旅客船埠頭計画を変更する香川県地方港湾審議会(会長・大藪和雄香川大学名誉教授)が25日、県庁で開かれ変更を承認し香川県知事に答申した。これにより県港湾課は、係留施設を2011年度早々に発注し、年度内の完成を目指す。
 係留施設は、杭形式の係船部3基を海域に設置し、上部に作業用橋を架設する桟橋形式の構造。事業費は11月補正予算で1億2090万円を計上している。係留施設として海域部に85b延伸し、既設の岸壁延長225bから310bとなる。設計はパシフィックコンサルタントで1月31日完了を目指し進めている。場所は高松市サンポート。
 地方港湾審議会の答申を受けて、今後は国土交通省に変更後の港湾計画を送付、港湾計画の概要の公示を経て、事業着手する。今回の変更は「軽易な変更」のため、重要港湾である高松港の港湾計画の変更でも、中央の審議会に諮る必要がない。
 高松港玉藻地区の既設大型旅客船用岸壁は、1988年の港湾計画改訂において2万d級の旅客船埠頭として計画され、98年に完成し利用されてきたが、近年の主流となっている5万d級旅客船に対応できていない。そのため、県は船舶の大型化に対応した係留施設の整備を計画した。
 整備することにより、国内最大規模の「飛鳥U」(5万0412d、全長241b)にも対応できるようになり、港の利用促進とより一層のにぎわいの創出が期待され、委員として出席した大西秀人高松市長も「活性化や観光客誘致にもつながり、大歓迎」と早期の整備推進を要望した。