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北海道建設新聞社
2011/02/01

【北海道】自衛隊札幌病院移転改築は一般競争で11年度発注 

 北海道防衛局は2011年度、真駒内駐屯地に移転する自衛隊札幌病院の改築に着工する考えだ。当初はPFIの導入を検討していたが、事業実施の緊急性が高いため、通常の一般競争入札による施設整備とした。工事発注は分割になるもようで、建築主体はWTO対象工事になる予定。
 札幌市豊平区の陸上自衛隊豊平駐屯地内にある同病院は、1954年に建設された建物が主体。内外壁の亀裂発生や、電気系統の不具合が多発するなど老朽化が著しいほか、建物内が狭く、近年の医療機器の大型化に苦慮している。
 施設整備に当たっては、既存建物の増改修や現地改築を検討したが、コンクリートの耐用年数が近づいていることや、敷地内で既存病院を運営しながら新病院を建設するには用地が足りないため、札幌市南区の真駒内駐屯地への移転を決めた。
 新病院の規模はRC造、地下1地上6階、延べ約2万2700m²。工期は11―14年度を設定し、11年度の政府予算案で事業費として約67億円が計上されている。
 設計は石本建築が担当。10月末の完了を目指している。
 PFIの導入について、道防衛局は「PFIでの事業化を検討していたが、老朽化が著しく、早期に建設しなければならないことから、一般の施設整備とした」と話している。