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北海道建設新聞社
2011/02/04

【北海道】モンゴルの建築技術者受け入れ

 北海道建設業協会(岩田圭剛会長)は、技術交流を図る国際貢献として、モンゴルの建築技術者ら3人を受け入れる。一行は6日に来日し、本道入りする。7日からマンション建築現場などで研修に入り、本道が培った寒冷地特有の建築技術を身に付ける。
 来道するモンゴル人技術者は、建築設計や都市計画、電気・通信などのエンジニア。年齢は30―31歳で、地元では中堅技術者として活躍している。
 道内での受け入れ企業は、道建協会員の岩田地崎建設(本社・札幌)とケイセイマサキ建設(同・新冠)の2社。マンションなどの新築現場を回り、断熱性や耐久性、耐震性などの構造をはじめ、資材や設備、施工計画や施工監理を視察してもらう。
 7日午後4時から道建設会館で歓迎セレモニーを開く。滞在期間は3月下旬までの約2カ月を予定している。
 今回の技術交流は、JICAが仲介する「モンゴル国都市開発実施能力向上プロジェクト」の一環として、政府高官のバダラハ・バタボルト氏(前道路交通建設都市開発省都市開発関連政策局長)が10年10月に来道した際、岩田会長に打診して実現した。
 バタボルト氏は「課題であるインフラ整備を実施する建設企業の技術力や経営力を向上させたい」と、モンゴルと同じ寒冷地の環境にある本道建設業界の技術支援に期待を寄せたという。
 モンゴルでは首都のウランバートルを中心に10万戸の住宅計画が進んでおり、施工ができない1―3月の厳冬期に技術者を本道へ派遣しようと準備していた。今後は道内から技術者を派遣してもらうよう要請し、相互交流を深めたい意向だ。
 岩田会長は「モンゴルの建設技術向上に寄与するとともに、道内建設業の施工管理能力の高さを発信できればと考えている。両国の交流促進につながっていくことを願う」と抱負を語っている。