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日本工業経済新聞社(山梨)
2011/02/24

【山梨】新年度以降に用地買収など 総事業費は概算で19億円 山地区の畑総整備事業 県峡東農務

県峡東農務事務所が本年度から進める「山地区畑地帯総合整備事業」について新年度以降、予算が確保できれば農道9号線と用排水路5号線の用地買収を進め、農閑期に工事着手したい考え。そのほか幹線道路の詳細設計を発注し、用地買収も行う計画。同事業は、本年度から6カ年をかけて整備する予定で総事業費は約19億円を見込んでいる。
 同事務所では本年度に、農道9号線及び用排水路5号線の測量設計と幹線道路基本設計をそれぞれ委託。合わせて圃場整備(1工区〜3工区)の基本計画を進めるとともに、地権者へ向けてアンケートを実施した。
 同事業は、甲州市勝沼町山地区と塩山西野原地区の果樹生産地帯で、区画整理3カ所(A31・2h)と用排水路1〜10号線(L2493m、W0・5〜0・8m)、農道幹線道路(L649m、W7m)、農道1号〜14号線(L4907m、W4m)をそれぞれ整備する。
 全体計画によると、10年度に測量設計、11年〜14年度に区画整理や農道、排水路整備、15年度に区画整理や農道を進めるが、国の情勢により計画どおり整備が進捗していくのか流動的だ。 両地区の現況は、道路幅が狭く(W2m)、農産物の運搬に支障を来たし、石積みも築後40年が経過のため、崩壊が発生しているという。
 農業生産基盤を一体的に整備することで、区画整理による担い手への農地集積や作物ごとの団地化、農道、水路を整える、農作業の効率化や農業経営の安定化を図っていく。
 なお本年度は、▽用排水路第5号測量設計用地調査を川口測量設計(富士川町)▽農道第9号測量設計用地調査を太陽設計(甲斐市)▽幹線道路測量基本設計を森田測量(笛吹市)▽ほ場整備基本計画策定を山梨県土地改良事業団体連合会(甲府市)−などへ委託業務を発注している。 


提供:山梨建設新聞