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建通新聞社四国
2011/02/25

【愛媛】最大で約234億余 新年度の国直轄事業

 国土交通省四国地方整備局は18日、愛媛県内で2011年度に計画している直轄事業の内容や事業費見込み額、今後の事業の供用予定などについて愛媛県に説明した。予定事業内容については、現時点では検討中のため、事業予算は今後の調整による配分に幅を持たせているが、10年12月に県側に説明した概算要求とほぼ同程度を見込んでおり、11年度事業進捗見込み額は最大で約234億円余の規模となりそうだ。
 前回、事業費計上の見通しが立っていなかった検証対象の山鳥坂ダムでは環境調査や水理・水文調査を行うとして1億3000万円、鹿野川ダム改造ではトンネル洪水吐工事、環境調査、水理・水文調査を行うとして30億円を見込んでいる。
 事業計画の状況資料によると、河川事業は肱川河川改修として13年度の完成を目指す長浜個所の築堤護岸や大和橋改築、堤防強化検討などに1億4000万円〜11億円、肱川の大和地区築堤・宅地嵩上げに最大で5億2000万円、新規事業の肱川かわまちづくりに5400万円〜6000万円を見込む。重信川河川改修では15年度の完成を目指す余土・市坪個所に最大で2億9000万円、重信川自然再生事業に6900万円、重信川水系砂防事業に400万円〜5億円を見込んでいる。
 道路改築事業は、国道56号宇和島道路に19〜27億円。近家トンネルや岩松トンネルの工事を推進し、14年度中の岩松〜津島高田IC区間(延長3・5`)の2車線供用を目指す。三坂道路は36〜39億円。11年度に7・6`の2車線供用を予定している。四国横断自動車道(宇和島市〜西予市)は29〜32億円。11年度に16・3`の2車線供用を予定。国道33号松山外環状道路インター線(松山市)は32〜47億円。13年度に北土居町〜古川IC(1・2`)、14年度に市坪IC〜余戸南(1・8`)、16年度以降に古川IC〜市坪IC(1・8`)の暫定2車線供用を順次目指し、工事を推進する。
 このほか▽国道11号川之江三島バイパス(四国中央市)に最大で2億円▽国道11号新居浜バイパス(新居浜市)に9〜16億円▽国道11号小松バイパス(西条市)に最大で1億円▽国道56号松山外環状道路空港線(松山市)に最大で11億円▽国道56号伊予インター関連(伊予市)に1〜7億円▽国道196号今治道路(今治市)に3〜11億円▽国道33号橘防災(久万高原町)と国道56号肱川橋橋梁架け替え(大洲市)に最大2億円となっている。
 交通事故重点対策事業、交通安全施設等整備事業(第一種)は、寒川歩道など11カ所で交差点改良や視距改良に12〜16億円程度が見込まれているほか、同二種事業では、国道11号、33号、56号、192号、196号で道路照明、防護柵、標識などに4〜6億円程度を見込んでいる。
 無電柱化推進事業(電線共同溝)は2〜3億円。13年度供用を目指し、国道56号和泉地区(延長1600b)の本体工事を行う。
 港湾・空港関係では、13年度完成を目指す松山港外港地区国際物流ターミナル整備事業の推進に最大で13億円。松山空港は8000万円程度未満で誘導路改良など、6000万円程度未満で耐震対策を実施する。