トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北海道建設新聞社
2011/02/28

【北海道】カリスマ左官2人が道内職人に技伝授−3月12日札幌で 

「TOP of SAKAN」―。現代漆喰(しっくい)の第一人者植田俊彦氏、磨き壁では右に出るものはいないといわれる小沼充氏の2人の左官職人が、3月12日正午から札幌市産業振興センターでデモンストレーションを行い、卓越した技術を道内の職人に伝授する。
 日本左官業組合連合会と北海道左官業組合連合会(北左連)が共催する「伝統工法・現代工法継承研修会」のメニューのひとつ。「カリスマ左官」の2人を講師に迎えた道内での実技研修は初めて。
 職人歴38年の植田氏は兵庫県淡路島出身。15歳で左官の道に進み、22歳で久住章氏に弟子入り。漆喰を用いた「デザイン壁」を得意とし、「植田モデル」と言われるてこを開発するなど全国を舞台に活躍している。
 東京出身の小沼氏は、榎本新吉氏の薫陶を受け、土の奥深さを知り、土壁にのめり込む。その後の久住氏との出会いでさらなる刺激を受け、革新的な工法に挑戦。困難な仕事も斬新な試みでこなす仕事ぶりから「忍者左官」とも呼ばれ、道内での施工実績もある。
 両氏は伝統工法だけでなく、「現代漆喰」「現代磨き」などの新しい技術を披露するほか、併せて行われるトークショーでは左官の仕事の魅力を伝える。
 北左連によると、100人以上の職人らが参加を予定。「デモンストレーションは一般市民の方にも無料で公開します。ぜひ、カリスマ左官の技に触れてほしい」と呼び掛けている。