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建通新聞社四国
2011/03/04

【愛媛】特別支援学校の診断など 県立学校耐震化

 愛媛県は、県立学校校舎等整備事業で、2011年度に松山工業高校体育館などの耐震補強工事を実施するほか、特別支援学校の耐震診断や改修設計に着手する。11年度当初予算案には通常の事業費として17億4900万円、さらに緊急経済対策分として5億0421万円を計上。2月定例県議会の代表質問に対し、中村時広知事は県立学校の耐震化を15年度末までに80%に引きあげるとの目標を掲げており、全国的にも大幅に遅れている県立学校の耐震化が加速するもようだ。
 通常の県立学校校舎等整備事業では、三島高校特別教棟など13校14棟の耐震補強工事を実施するほか、伊予農業高校実習棟新築も予定している。14棟の耐震補強工事のうち、10棟はまだ耐震診断や改修設計に着手していない。委託費はすでに12月補正予算に計上、今後外注され、設計が本格化するのは11年度に入ってからとなる。伊予農業高校では、11年度に中山高校の特用林産科を統合することに伴い、テニスコートに実習棟を新築し、12年度の供用開始を目指す。
 一方の緊急経済対策分では、松山工業高校体育館など5校5棟の耐震補強工事を実施するほか、特別支援学校の耐震診断6校21棟と、改修設計4校10棟に着手する。さらに新居浜東高校など3校3棟の部室改築を行う。5棟の耐震補強工事については、まだ耐震診断や改修設計に着手していない。委託費は12月補正予算に計上、今後外注され、完了後の工事発注となる。特別支援学校は耐震診断と改修設計を一括する場合と、耐震診断のみの場合とに分けて外注する予定。3校3棟の部室改築も設計を外注し、完了後に工事発注となる。