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建通新聞社(静岡)
2011/03/09

【静岡】浜松市 橋梁長寿命化推進で7.9億円

 浜松市は2011年度、橋梁の長寿命化対策として▽長寿命化修繕計画の策定▽対策調査▽耐震補強―の3事業を推進する。新年度の当初予算案には計7億8800万円の関連事業費を計上、管理する橋梁数がきわめて多いことなども踏まえ、計画的に修繕を行っていく方針だ。
 同市が管理する橋梁は全部で5979あり、この数は全国でもトップクラス。これらの橋の多くは1960年代から70年後半に架設したものであるため老朽化が激しく、大半が何らかの対策を必要としている。特に20年以降にはこれらの橋が一斉に高齢化を迎え、維持管理費の増大が予想されるため計画的な修繕が不可欠となる。こういった経緯から11年度は、委託料として4100万円、工事費7億4700万円を当初予算案に盛り込んだ。
 長寿命化修繕計画の策定費用として計上したのは1200万円。重要幹線道路に架かる橋梁323橋を対象に点検を実施し、最適な補修・更新時期や工法について個別の長寿命化修繕計画を策定する。11年度は国道150号の江福大橋など157橋で実施する予定だ。
 一方、橋梁長寿命化対策調査には2900万円を投じる。緊急輸送路や交通量の多い道路以外で竣工から30年以上経過した橋長14・5b以上の橋梁のうち、117橋について、橋の現況を把握するための調査を行うもので2400万円を計上した。また、歩道橋の点検費用として500万円を計上、国道152号宮竹歩道橋ほか49橋の現況把握を行う。
 工事では耐震補強を進める。国道152号馬込橋など16橋の設計費、工事費として7億4700万円を計上した。


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