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北海道建設新聞社
2011/04/01

【北海道】札幌市が札幌新道の残区間整備を本格化−11年度は擁壁など 

 札幌市建設局は2011年度から3・1・47札幌新道で残区間(約2`)の整備を本格化させる。4工区の青葉・平岡通―厚別東通間の擁壁新設2件を一般競争入札で、5月中旬にも告示する予定だ。工事費に約5億円を見込んでいる。
 札幌新道は清田区里塚から西区宮の沢を結ぶバイパス道路の位置付けで、直轄区間の約20`は既に完了している。
 市が実施するのは札幌ジャンクションの供用で01年にフルインター化した道央自動車道の札幌南インターチェンジから北広島市方面に向かう3790mの新設。中央に道央自動車道を挟み、両側に上下線一方通行で、計画幅員28・5mの片側2車線と3・5mの歩道付き道路を整備する。
 このほか、立体交差の青葉・平岡通から札幌新道への進入路となる400m程度の側道を本線4カ所に設ける。
 市が新設する区間は1995年に事業化し、274号から大曲通間までの1780mを供用した。残りは部分的に補強土壁を施している3工区の大曲通―青葉・平岡通間1020mと、4工区青葉・平岡通―厚別東通間990mの2区間。3工区と4工区を合わせた工事費には約37億円を見込んでいる。
 2区間とも創成川通アンダーパス連続化や札幌駅前通地下歩行空間といった大規模な街路事業を優先したため、06年度以降はあまり進展していなかったが、これらが10年度でほぼ完了したことを受け、11年度から残る未整備区間の進ちょくを図る。
 11年度は進ちょく度の低い4工区を推進。上り線で補強土壁250m、下り線で補強土壁360mと逆T式コンクリート擁壁190mを実施する。12年度まで4工区の作工物整備を優先する考えで、13年度に3工区で残っている補強土壁を施工する。
 引き続き、14年度までに本線や側道の道路工事を終え、15年度の供用を目指す。
 11年度はほかに、道央自動車道に架かる既設の里塚2号橋の撤去を東日本高速道路へ委託する手続きも進める。