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建通新聞社四国
2011/04/01

【愛媛】12月議会案件で発注 俵津玉津トンネル

 愛媛県は、国道378号俵津バイパス整備事業で、俵津玉津トンネル建設の本体工を12月議会案件で発注する考えだ。
 俵津玉津トンネルは、西予市明浜町俵津と宇和島市吉田町深浦の市境に計画されている延長697b、幅員6b(全幅9・75b)で、工事延長は943bになる見込み。内空断面積は57・6平方b。NATM工法を採用し、工期は2014年3月までを予定している。測量設計は芙蓉コンサルタント(松山市)が担当。また債務負担行為限度額として、21億円を設定している。
 国道378号は、伊予市を起点とし、大洲市、八幡浜市、西予市を経て宇和島市に至る延長約120`の幹線道路で、国道56号を補完する道路。見通しが悪く、幅員が狭小であるため、車両の円滑な通行に支障となっているほか、歩行者にとっても危険な状態となっている。
 事業では、災害時の通行確保、医療施設へのアクセス向上、歩行者・通行車両の安全確保、物流の効率化を図るため、西予市明浜町俵津から宇和島市吉田町法花津に至る延長3640bを全体計画とし、1998年度から事業を開始。2000年度から工事着手し、護岸埋立に伴う海底基礎部の地盤改良や護岸工などを進めてきた。深浦トンネル(延長197b)は06年3月に完成、深浦工区も概成している。
 残る区間は、俵津玉津トンネル建設と埋立区間などで、埋立区間では工事費の大部分を占める基礎工事をおおむね完了、埋め立てに向けた準備が進められている。
 埋め立てには俵津玉津トンネル建設により排出される残土が使用される。