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建設経済新聞社
2011/04/05

【京都】府営住宅槇島団地建替え 今夏の設計発注が濃厚 工事は第4四半期か

 京都府は、23年度に府営住宅槇島団地の建替えに係る設計業務の発注を予定している。23年度中に設計業務の完了を予定しているため、遅くとも夏頃にも基本・実施設計を一括で発注していくことが予想される。
 府営住宅槇島団地は、22年度にPFI事業として▽府営住宅等建設業務▽用地活用業務―の2業務を含んで発注されたものの、参加企業からの提案で要求水準が満たされず、参加業者が1グループとなったため、22年11月に入札の中止が決定。これを受け、PFI手法を用いない指名・公募・プロポなどの通常入札によって、用地活用業務を除いた府営住宅等建設業務を進めていくこととした。
 府営住宅等建設業務では、150戸の府営住宅(子育て支援対応住宅を含む)、社会福祉施設(認知症高齢者グループホーム(GH)及び知的障害者グループホーム)及び集会所と多目的広場を一体的に整備する多世代交流スペースを整備することとしている。
 計画地は、府営住宅等建設用地となる宇治市槇島町大川原の敷地1万0058u。当初、用地活用業務の対象となっていた西側の敷地2883uについては、対象外となる。形態規制としては、建蔽率が60%、容積率200%となっている。
 PFIの要求水準書に掲げられた府営住宅に関する条件としては、▽2K(40u以上)30戸▽2DK(50u以上)60戸▽3DK(65u以上)60戸(30戸は子育て支援対応)―の計150戸。
 また、認知症高齢者GHに延約500〜600uを確保することに加え、知的障害者GHには延約150uを確保することが求められている。さらに多世代交流スペースとしては集会所に約150uと多目的広場の配置を謳っている。附帯施設としては、駐車場120台以上、自転車置き場は300台以上などを求めている。
 工事着手については、当初の完成予定だった24年9月30日からずれ込みながらも、完成時期を24年度中を見込んでおり、早ければ23年度第4四半期の発注が想定される。24年度の1年間をかけて工事を完了させていくものと考えられる。