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建通新聞社四国
2011/04/22

【香川】総合評価の逆転受注率は23・1% 県

 香川県は、2010年度に実施した総合評価落札方式のうち技術提案を求めた設計金額5000万円以上の案件104件で、技術提案評価により最低価格応札金額を技術力で逆転した案件が24件あった。発生率は23・1%となり、4件に1件の割で発生しており、年々増加傾向にある。
 県の総合評価は、工事規模や施工難易度により設計金額3000万円以下の案件を企業評価型、同5000万円以上の案件を実績評価型、同1億円以上を施工計画型、同3億円以上を技術提案型で概ね実施しており、5000万円以上の案件で技術提案を求めている。
 技術提案を求めるタイプ別の逆転状況は実績評価型が70件中17件、発生率は24・3%。施工計画型が22件中6件、同27・3%。最も施工技術力が求められる技術提案型で12件中1件と同8・3%にとどまっている。
 同方式による入札案件の増加により、応札者の技術提案機会が増え提案内容や手法など提案者の創意工夫が向上した傾向がみられ、年々技術提案の重要性が増している。
 県は、06年度から総合評価落札方式の入札を試行しており、年々対象案件数を増やすなど拡大させている。06年度に32件(逆転件数3件)、07年度に53件(逆転件数3件)を実施し、08年度には設計金額5000万円以上の案件を対象として114件を実施し、うち10件で技術提案による加点で応札金額差を逆転受注した。
 09年度からは、さらに適用を拡大し一般競争入札の案件で、設計金額3000万円以上と試行として実施する700万円以上がすべて同方式による入札対象となっているが、技術提案を求めているのは設計金額5000万円以上の案件で、142件中8件が逆転受注している。