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建通新聞社(神奈川)
2011/05/16

【神奈川】神奈川県 業務18件に総合評価を採用

 神奈川県県土整備局は2011年度、委託業務の18件に総合評価方式を採用する。第1〜第3四半期にかけて、いずれも条件付き一般競争入札で委託する予定。厚木土木事務所東部センターは、大和市福田の桜の名所「引地川の千本桜」の保全と、河川改修の在り方について検討する業務を第2四半期に委託。第三者の立場で住民の意見を聞き、必要に応じて助言・情報提供するとともに、流域の安全を守るための改修計画を立てる。同案件には簡易型を採用する方針。平塚土木事務所と厚木土木事務所東部センター、小田原土木事務所の各1件(3件とも設計積算・現場技術業務)は4月28日までに委託済み。このほか、小田原土木事務所で発注者支援業務1件が入札手続き中となっている。
 2011年度は、県内6土木事務所のすべてと、厚木土木事務所東部センター、同津久井治水センター、横浜川崎治水事務所が、計18件の委託業務に総合評価方式を取り入れる。種類は道路関係が7件で最も多く、河川関係が6件、砂防関係4件、橋梁1件となっている。業務の内容は、設計積算・現場技術業務を含め、河川、道路、砂防などの発注者支援に関連した業務が10件と最も多い。
 厚木土木事務所東部センターは、自治会の名称にもなっているという、引地川両岸(大和市福田)の「千本桜」の保全方法と河川改修計画を併せて検討する。河川改修に当たっては、桜の移植や伐採が必要になる。業務の受注者は、地元住民の愛着が深い桜をどう保全すべきか、話し合いの場を設けながら、今後の事業の方向性を探る。対象は、東部センター管内の引地川最上流部約1・4`区間。
 発注時期は第1四半期が12件、第2四半期が5件、第3四半期が1件。4月末までに、平塚土木事務所「設計積算・現場技術業務その1」、小田原土木事務所「設計積算・現場技術業務その2」、厚木土木事務所「設計積算・現場技術業務その1」の3件は委託済み。このほか、小田原土木事務所の道路災害防除工事に伴う発注者支援業務1件が入札手続き中。
 いずれの案件も、今年度新たに作成した、落札者の決定方法や評価項目などを定めた「総合評価方式の試行に関する運用ガイドライン」に基づいて試行する。ガイドラインでは、総合評価方式のタイプとして、適用する業務の特性や難易度に応じて、参加者に業務実施方針などを求める「簡易型」と、それらを求めない「特別簡易型」の二つのタイプを設定している。