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建通新聞社四国
2011/05/20

【徳島】早期発注へ準備 県立病院付帯工など

 徳島県病院局は、県立中央病院改築工事のうち付帯工および電波障害対策工を早期に発注できるよう準備を進めている。また、看護専門学校解体工を第2四半期に発注する予定。その他、本館周囲など外溝部分の舗装工も計画しており、新病院完成に向け整備を促進する。
 付帯工では、本館の個室や窓にカーテンレールを設置するなどの内部工事を行う。電波障害対策工では、改築に伴い徳島大学病院東病棟屋上に設置されている地上デジタル放送受信設備に対して受信障害を与える恐れがあることから、同大学病院西病棟屋上で地上デジタル放送の受信状況調査を行い、その結果を基に対策工を実施する。
 解体する看護専門学校の規模は、鉄筋コンクリート造7階建て延べ4814平方b。跡地では、新病院へのアプローチとなる仮の通路や駐車場などを整備する。新病院完成後の2012年度には、残る既存施設を解体する予定。その他の施設は、本館(鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上12階建て延べ2万0501平方b)、厚生棟(同造3階建て延べ1353平方b)、CT棟(鉄筋コンクリート造平屋553平方b)、精神棟(同造2階建て延べ1253平方b)SARS棟(鉄骨造平屋79平方b)など。その他施設解体後の跡地は、駐車場、ホスピタルパークなどを整備していく計画。
 舗装工は現在、12年3月の完成を目標に整備を進めている本館およびエネルギーセンター棟の周囲で行う。建設地は徳島市蔵本町1丁目。
 今回の改築は、大規模病院である「県立中央病院」と「徳島大学病院」が隣接しているという地理的条件を最大限に生かし、さらなる「連携強化」や「効率的な機能分担」を進める立場から、県全体の「医療の質の向上」等を図る「総合メディカルゾーン構想」の一環として整備される。