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建通新聞社(岡山)
2011/06/08

【岡山】地元の「同意を得て、なるべく早く工事を」と県側に要請

 岡山県事業評価監視委員会(委員長:鳥越良光岡山商科大学大学院商学研究科教授)が開かれ=写真=、審議対象となった事業費が10億円以上の北条湯原道路改良(現拡+バイパス・真庭市、約22億円)、早島大砂線改良(現道拡幅・早島町、約15億円)、朝日漁港港湾整備(岡山市〜瀬戸内市、約19億5000万円)の3事業を採択した。鳥越委員長は「できるだけ経費節減に努め、地元の同意を得て、なるべく早く工事を進めていってほしい」と県側に要請した。
 今後、委員長が委員会としての意見をまとめ、県に報告。県は、監視委員会の意見を踏まえ、事前評価検討会議で総合評価を行った後、知事が県としての対応を最終的に決める。
 北条湯原道路は、県内区間20qのうち、未改良となっている真庭市蒜山初和〜蒜山下長田までの6150mを現道拡幅とバイパスによって整備する。車道幅員は6.5m、全幅は8〜11mの2車線道路で、事業期間は2012年度〜18年度までの7年間を想定している。事業費は約22億円を見込む。
 早島大砂線は、国道2号早島中交差点から倉敷市北東部の二子西交差点までの全長約3300mの道路で、倉敷市と早島町を南北に連絡する幹線道路。これまでに約2300m区間の改良が完了、早島町早島の約1000mが2車線となっており、渋滞緩和による南北交通の円滑化を図るため、現道の14mを全幅24m・4車線(車道幅員13m)に拡幅する。事業期間は12年度〜18年度の7年間を想定している。事業費は約15億円を見込む。
 朝日漁港は、岡山市東区宝伝〜瀬戸内市牛窓町子父雁にいたる漁港で、堤防の高さが基準面から2.8mの高さしかなく、海苔の養殖が盛んな地区でもあることから沖合にトータル延長で285mの防波堤を整備する。また、物揚場119m、船揚場として延長10mの浮桟橋4基を整備する。また、2カ所で埋め立てを行う。ボリュームは3800u。事業費は約19億5000万円を見込む。
(事前評価事業一覧=土木部6日付6面、農林水産部本日付●面参照)