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建設経済新聞社
2011/06/09

【京都】西陣待機宿舎建替、1棟に集約 延約5000u、総工費9・6億円

現地で建替える西陣待機宿舎(京都市上京区)
 京都府警察本部は、京都市上京区の西陣待機宿舎を現地で建替える。近く入札で設計業者を決める。総工費は9億6000万円を見込んでおり、工事期間は24〜25年度を予定する。
 待機宿舎は、突発事案に一定の職員を迅速に動員し、初動活動を実施するため、警察官を集団的に居住させる施設。現在の西陣待機宿舎(京都市上京区上長者町通裏門東入須浜町568−2他)は3棟で構成し、昭和41年に建てられ、老朽化・狭あい化が著しいため、現地で建替え、1棟に集約する。
 京都府は23年度当初予算で警察官待機宿舎整備費に1億6350万円を計上。西陣待機宿舎の建替えに伴う解体工事及び基本・実施設計に着手する。基本・実施設計は6月10日に入札で担当業者を決める。
 新棟はRC造5階建、延約5000u×1棟で計画。住戸は、世帯用49戸(1戸あたり専有面積64u・3DK)、単身用18戸(1戸あたり専有面積24u・1R)の計67戸とし、現施設の72戸より戸数を減らし狭あい化の改善を図る。電気設備、給排水設備、空調設備のほか、昇降機設備も計画。自転車置場、駐車場・囲障・植栽等外構整備も行う。
 敷地北側の木造平屋建、66・2uの公舎を解体。跡地には駐車場や附属工作物を設置する。駐車場は24台分(うち身体障害者用1台)を確保、駐輪場は住戸数分を確保する。
 敷地は約2400uで用途地域は準工業地域。その他、15m第3種高度地区、準防火地域、景観・旧市街地型美観地区。
 現施設はRC造4階建が3棟。3棟合計で延2822・8u。1棟あたり24戸を収容し、計72戸規模。23年8月〜12月に解体工事を予定する。解体設計は山口正人建築設計事務所(京都市下京区)。