トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2011/06/24

【徳島】祖谷川直轄砂防に9・5億 四国山地砂防

 国土交通省四国山地砂防事務所は、2011年度に祖谷川流域の直轄砂防事業として9億5800万円(前年度比増減なし)の事業費を投入。熊谷第4堰堤や第3久保谷上川堰堤で工事着手するほか、新規事業個所として堂の谷堰堤と上尾後谷堰堤で調査設計に着手する計画。なお、国交省では、公共事業予算・施設費について「5%を一つのめどとして執行をいったん留保する」との方針が示されていることから、直轄事業は配分額を変えずに予算執行段階で原則5%留保することにしている。
 熊谷第4堰堤は、用地調整が順調に進めば、管理用道路の整備に着手する予定。管理用道路は総延長約300b。本堤工の計画規模は、堤長70b、堤高14・5b、堤体積3150立方b。堰堤や管理用道路の設計は荒谷建設コンサルタント(松山市)が担当。建設地は三好市東祖谷釣井地先。
 第3久保谷上川堰堤は、11年度の早い段階で用地調整がつけば、11年度中に管理用道路の整備に着手する考え。管理用道路は総延長470bで、そのうち約250b区間を11年度、残りを12年度に整備する予定。また、12年度から2カ年で整備する本堤工は透過型のスリットダムで、計画規模は、堤長46b、堤高14b、堤体積2330立方b、鋼製スリット29d。管理用道路の測量設計はニタコンサルタント(徳島市)、堰堤の測量設計八千代エンジニヤリング(東京都)が担当。建設地は三好市東祖谷久保地先。
 小島第3堰堤は、既存の不透過型ダムを鋼製スリットを使用した透過型ダムへ改築する。現在、施工中の現場の進捗に合わせて12月までに公告したい考え。鋼製スリットの鋼材は約80dを見込んでいる。設計は荒谷建設コンサルタントが担当。建設地は三好市東祖谷小島地先。
 川崎床固工は、10年度発注分の進捗にあわせて12月までに公告する予定。概要は護岸工延長150b。建設地は三好市池田町川崎地先。
 このほかにも、ヤナギ谷堰堤、三次谷堰堤では引き続き用地調査を進める。ヤナギ谷堰堤の本堤工の計画規模は、堤長47・5b、堤高13・5b、堤体積約2200立方b。三次谷堰堤の本堤工の計画規模は、堤長57・6b、堤高14b、堤体積約2750立方bで鋼製スリットダム。堰堤の測量設計はともにニタコンサルタントが担当。建設地は三好市池田町地区。