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建通新聞社四国
2011/06/24

【愛媛】サイトスタンド新設など 県総合運動公園

 愛媛県は、2017年開催予定の「愛媛国体」に向け、拠点施設となる県総合運動公園改修(松山市上野町)で、11年度から陸上競技場サイドスタンド新設や汚水処理施設改修などの初弾工事に入るとともに、補助競技場やテニスコートなど施設の実施設計に順次着手する。このため6月補正予算案に事業費8億4300万円を計上しているほか、12年度までの債務負担行為として限度額5億1000万円を設定。運動公園の計画的整備を進める。
 総合運動公園の陸上競技場については、このほどメーンスタンドの耐震改修とサイドスタンド(北・南)新設などに伴う基本・実施設計を東畑建築事務所(大阪市)に委託。12年2月末の完了予定で進めている。このうち11年度から着工する北サイドスタントと南サイドスタンドは、施工計画型総合評価で第3四半期中をめどに発注するほか、これに伴う電気、機械設備についても簡易実績型で第4四半期に発注する見通しだ。施設の概要は、北サイドスタンドが鉄筋コンクリート造平屋約720平方b、南サイドスタンドが同造約900平方b。既存の芝生席をなくし、すべて個席とベンチ席とする方針で、両サイドで個席約3100席を増席する。
 メーンスタンドについては次年度以降の整備に向けて耐震診断に着手しており、今後必要に応じ改修内容を勘案しながら基本設計を取りまとめた上で実施設計を進める。現施設は鉄筋コンクリート一部鉄骨造4階建て延べ5370平方b(1980年建設)。
 また、汚水処理施設は、現場施工型浄化槽を建築、電気、機械の3分割で第2四半期中にも実績確認型で発注する見込み。設計は綜企画設計(松山市)が担当。
 一方、実施設計に着手する補助陸上競技場(1万9300平方b)は、直送路2レーンを増設し8レーン化とする計画のほか、芝を更新。テニスコート(1万6660平方b)は、コート再整備として現在の15面を16面化とするほか、クラブハウスの建て替えや、屋根、照明設備の更新などを行う。このほかでは園路の舗装補修設計にも着手する予定となっている。
 総合運動公園改修事業は、大規模な施設の配置替えは行わず、現配置のまま必要な改修を行い、既存施設を最大限活用する基本方針で進められるが、工事は16年度のリハーサル大会に間に合うよう順次が進められることになる。