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建通新聞社(中部)
2011/06/29

【三重】12年度の社会福祉施設整備方針 特養590床、老健260床を整備可能数に設定

 三重県健康福祉部は、2012年度の「社会福祉施設等整備方針」を明らかにした。12年度の整備方針では、次期(第5期)介護保険事業支援計画が策定中で、各市町の意向などを踏まえた整備可能数を挙げており、高齢者福祉施設の整備可能数は特別養護老人ホームが590床、介護老人保健施設が260床とした。
 県は、社会福祉施設などの整備について、地域バランス、住民ニーズ、施設老朽化などへの対応を踏まえて優先度を検討していくことにしており、高齢者福祉計画などに定める目標達成に向け、救護施設、児童館、放課後児童クラブ室、児童養護施設、乳児院、母子生活支援施設、障害者の日中活動支援サービス関連施設など、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、養護老人ホームの整備を推進する。
 各施設ごとの目標を見ると、特別養護老人ホームの11年度末整備予定数は7343床で、12年度の整備可能数を590床とした(なお定員29人以下の小規模の特別養護老人ホームは定員に含まない)。圏域別の整備可能数は、北勢圏域が190床、中勢伊賀圏域が130床、南勢志摩圏域が220床、東紀州圏域が50床。整備にかかる補助金(参考値)は、1床当たり337万5000円。
 老人介護保健施設は11年度末整備予定数が6254床。12年度の整備計画数を260床とした。圏域別の整備可能数は、北勢圏域が180床、中勢伊賀圏域がゼロ、南勢志摩圏域が80床、東紀州圏域がゼロ。これらの施設はユニット型を基本。また、養護老人ホームは、老朽化した施設の改修、改築を進める。整備にかかる補助金(参考値)は、1施設に2500万円。
 このほか、救護施設は県内に3カ所(定員270人)あり、新規整備は行わず、入居者の安全確保に必要な大規模修繕を優先する。児童館は47館あり、新設に対しては、放課後児童対策など地域組織活動の計画がある地域を優先する。放課後児童クラブ室は282カ所あり、未実施の小学校区で新規整備を優先する。
児童養護施設は11施設、乳児院は2施設あり、昭和40〜50年代に整備された施設が多いため、老朽化対策と、大部屋解消などプライバシーに配慮した居室整備を優先して進める。
 母子生活支援施設は5施設あり、DV防止法に対応した居室拡大や、老朽化対策としての増改築を進める。障害福祉施設の日中活動支援サービス関連施設などは、整備状況を総合的に判断し整備を進める。