北海道建設新聞社
2011/07/04
【北海道】大樹町が国保病院改築の設計を8月下旬にも指名
大樹町は、8月下旬にも指名型プロポーザルの町立国保病院改築基本・実施設計を指名し、9月に設計者を決める考えだ。2012年度は設計作業を進め、13年度に着工。14年度の供用開始を目指している。
同病院は1970年度に暁町6の2に建設。74年度に病棟を増築し、RC造、2階一部3階、延べ3560m²の規模となった。
09年度に実施した耐震診断で、Is値が0・3―0・5しかなく、地震で倒壊や崩壊する危険性があると判断されたため、関係各課による町立病院改築検討委員会(委員長・酒森正人副町長)で、基本構想の検討を重ねた。
基本構想素案によると、改築に当たっては@地域医療の確保と2次、3次医療圏との連携A救急医療機関としての体制整備B帯広市内医療機関との連携で高度、専門医療に対応C町内の医療機関や介護保健施設との連携D高齢者ニーズに対応した外来―などの方針を掲げた。
病床数は、現在の52床と同程度を確保し、患者に負担の掛からない動線に配慮した施設とする。建設地は現病院駐車場か近隣地区を想定している。
基本・実施設計費は、9月の定例会以降に臨時町議会を開いて追加補正する見通し。
7月下旬に基本構想素案を住民に説明。要望を聞いた上で、基本構想をまとめ、設計の外注に備える。