建通新聞社(中部)
2011/07/05
【岐阜】コンサルタント業務に総合評価落札方式を試行導入へ
岐阜県は、建設関連業務のうち、予定価格が500万円以上の土木関係の建設コンサルタント業務について、総合評価落札方式の試行を1日から開始した。2011年度は各土木事務所単位で1件を総合評価落札方式の入札として試行的に執行する。
05年度に施行された「公共工事の品質確保の促進に関する法律」に基づき、建設コンサルタント業務についても、価格と品質が総合的に優れた契約がなされる制度である総合評価落札方式を試行し、その効果と影響を検証することにしたもの。試行対象は予定価格500万円以上の土木関係の建設コンサルタント業務だが、設計業務のみで測量などは対象に含まないとしている。
業務の総合評価落札方式は加算式で、価格評価点を最大30点、技術評価点を最大30点で評価し、その合算値を評価値とする。価格評価点は1から入札率(入札価格を予定価格で割ったもの)を引いた数字を30で掛けたもの。技術評価点は企業能力(ISOの取得状況など4項目)が6点満点、業務遂行能力(技術提案2項目)が10点満点、配置予定技術者の能力(業務実績など3項目)が10点満点、地域要件(地域内の営業拠点など3項目)が4点満点の内訳。
各土木事務所では、試行時に入札者に対してアンケート調査を実施する予定で、これらの結果を踏まえ、今後の導入拡大などの参考にする考えでいる。