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日本工業経済新聞社(茨城)
2011/07/06

【茨城】石下西中改築へ 須藤隆に設計委託 常総市

 常総市学校教育課は、このほど石下西中学校校舎改築の基本設計にかかわる指名競争入札を執行。その結果、叶{藤隆建築設計事務所(土浦市港町)が498万円(税抜き)で落札した。納期は12月22日まで。改築後の規模はRC造3階建て延べ床面積5000u程度を想定している。
 石下西中(杉山910)校舎は1969年の建設。建物の規模はRC造3階建て延べ3555u。耐震2次診断は野村設計事務所(常総市新石下)が担当し、Is値(耐震指標)は0・14だった。
 Is値が0・3未満の建物は震度6強の地震で崩壊・倒壊する危険性が高いとされ、文部科学省は学校の建物についてはIs値0・7以上を求めていることから、改築工事を実施して安全性を確保したい考えだ。
 先月28日に開札した10者指名による入札の結果、須藤隆建築設計事務所が落札。予定価格は1690万500円(税抜き)だった。
 同中学校は3月に発生した東日本大震災で被災。現在は使用禁止となっており、旧県立上郷高等学校(つくば市上郷)を間借りしている。このため、石下総合運動公園(鴻野山1670)内に2階建て延べ3500u程度の仮設校舎を設置し、改築工事が終わるまで利用する計画。
 3月補正では仮設校舎借上費3427万2000円、諸工事費133万4000円、仮設校舎建設工事費1億4000万円、仮設校舎付帯工事費1284万円を計上した。
 なお、1972年建設の屋内体育館(S造平屋建て延べ1101u)については、耐震補強実施設計を近く指名競争入札で発注する見込み。Is値は1・09で安全基準を満たしているものの、保有水平耐力(q値)は地震の震動・衝撃に対して倒壊または崩壊する危険性が高いとされる0・5を下回っている(q値=0・49)。



提供:日本工業経済新聞