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建通新聞社(中部)
2011/07/15

【三重】山村浄水場耐震化に向け診断を日本上下水道設計、地質調査を東邦地水に委託

 三重県企業庁北勢水道事務所は、「山村浄水場」の施設耐震化に着手する。2011年度は耐震診断を日本上下水道設計三重出張所(津市)、地質調査を東邦地水(四日市市)にそれぞれ委託。12年3月末までに耐震化の有無を判定する。
 同浄水場は1976年に完成し、施設能力は日量40万立方b。震災時のライフライン確保として、耐震対策を検討し、必要な場合には耐震補強を行う。
 対象施設は着水井、混和池、フロック形成池、沈澱池、配水池、汚泥池、天日乾燥池、バルブ施設、流量計室、共同溝。
 耐震診断に当たっては、鉄筋コンクリート部材の劣化状況や反発度法により強度を調査するほか、伸縮目地の位置と状態、周辺地形と地盤状況、施設の竣工図と対象施設の形状と寸法などを対比し、現状を把握する。
 詳細診断は、耐震基本方針として対象施設の重要度をランクA1とし、目標の耐震性能レベル1、レベル2の地震動対応に設定、二次元動的線形解析などを実施する。併せて、地盤検討として土質定数の設定と地盤の振動特性を評価し、液状化や側方流動の判定などを行う。耐震性能が不足している場合は、対策案の検討へ移行し、施設更新や改築を含めて方向性をまとめる。
 耐震化を行う場合、設計、施工は12年度以降を予定。
 所在地は四日市市山村町1119ノ1。