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日本工業経済新聞社(山梨)
2011/07/14

【山梨】本年度2、3工区に着手 平和通り地下、濁川を改修 県中北建設

 県中北建設事務所は平和通り地下を流れる一級河川濁川の付け替え工事を行っている。昨年度から1工区を進めており本年度渇水期には残る2、3工区を発注。来年6月頃の完成を目指す。同事務所道路課は「近く2、3工区の入札準備に取りかかりたい」としている。
 濁川水源となる甲府市中心部には、河川上を道路や歩道とする「暗渠(あんきょ)」部分が多くある。今回工事を行っている平和通りもその一つ。
 平和通り地下には平和通り建設時から使用しているとみられる鉄筋コンクリート製の水路が設置されている。しかし経年による老朽化が進み鉄筋の露出やコンクリートのはく離が目立つ状況。このまま放置すれば道路が陥没する危険性もあるため新たな水路となるボックスを布設することになった。
 現場は甲府市役所跡地前で日中は交通量の多い場所。このため工事は夜間を中心に行われている。昨年度から進めている1工区(72・9m)は早野組・長田組土木JVが受注。布設するボックスは場所により若干の違いはあるが、内空断面で幅約5m、高さ約2m。設計はサンポ−(甲斐市)が担当した。
 11月頃には残る2工区(L34・2m)、3工区(L19m)に入り来年6月頃までに仕上げる。2、3工区は1工区前後部分にあたる。濁川にかかる部分のため切り回し用の水路(L144・4m)の布設も行う。
 切り回し用の水路には既存の下水管を接続、工事完成後も使用する。ただ、既存の下水管の中には現在使用していないものもあるとみられ、県では実際に使用しているかどうか調査を行った上で接続する管を選定するとしている。
 工事後、道路は基本的に現況復旧されるが、これまで中央分離帯にあった植栽はボックスの布設により出来なくなる可能性が高いという。  



提供:山梨建設新聞