建通新聞社四国
2011/07/15
【香川】本年度は4件発注 太田上町志度線BP
香川県高松土木事務所は、太田上町志度線バイパス整備として2011年度に4件の発注を計画、うち1工区の準備を進めており7月中にも発注する。残る2〜4工区は下半期に順次発注する。また琴電軌道をくぐる自転車歩行者道の軌道下部を高松琴平電気鉄道に委託するため、同社と協議を進めており、まとまり次第、工事協定を結び施工委託する。 1工区は県道中徳三谷線から西に延長420bの区間で、境界工が完了している個所の歩行者道と車道とを分離する構造物工。2工区は1工区の路盤工で、1工区の進捗に併せて発注する。概要は8000平方b。
3工区は琴電軌道をアンダーパスする自転車歩行者用地下道前後のアプローチ部分。概要は40b×40b。軌道下(20b)の整備は高松琴平電気鉄道に委託するため、同社と協議を進めている。協議がまとまり次第、同社と工事協定を結び、施工委託するとともに、3工区を発注する。
4工区は県道高松香川線(旧塩江街道)と県道岩崎高松線間の延長200b。現存の建物の解体撤去が完了次第、路側構造物を発注する。
太田上町志度線太田工区(バイパス整備)事業は、02年度から着手。用地買収を先行して推進しており、進捗率は約85%。11年度の用地買収完了を目指している。
事業区間は、高松市鹿角町鹿角団地付近の国道193号から東伸し、高松土木事務所(高松市多肥上町)西側の県道中徳三谷高松線に至る延長1・7`(4車線)のバイパス。途中、県道高松香川線(旧塩江街道)、県道岩崎高松線、琴電琴平線などと交差し、軌道は高架橋でパスする。全体事業費は96億円が見込まれており、供用開始の目標は平成20年代半ば。
区間内に建設する高架橋は延長176b、幅員25b(4車線、両側歩道)で、前後の取り合い道(盛土)がそれぞれ85b。下部工は橋台2基が逆T式、橋脚は5基あるが歩行者用地下横断道を設置する関係から張り出し式とラーメン式の2種類となる。基礎工は口径1200_の場所打ち杭。
上部工は西側から2径間連続プレストレストコンクリート中空床版橋、プレテンション方式プレストレストコンクリート単純床版橋(軌道上)、3径間連続プレストレストコンクリート中空床版橋となる。詳細設計は日建技術コンサルタント四国支社(高松市)が担当した。