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日本工業経済新聞社(群馬)
2011/07/15

【群馬】池下工業が安全大会 整理整頓や身支度を徹底

池下工業(小島秀薫取締役社長、前橋市岩神町4−10−19рO27−231−4571)と池下工業安全協力会は7日、第41回目となる平成23年度安全大会を前橋市内の群馬建設会館大ホールで盛大に開催した。安全大会当日は、約270人が参加し、同社協力会の田中史夫会長や同社安全管理者の北爪克雄氏から安全に対するあいさつがあったほか、安全表彰や優良工事表彰などが行われた。表彰の後には、小島社長が登壇し、現場の周囲管理や身支度を徹底し、労働災害撲滅へ向けて一致団結するよう呼びかけた。
開会の後にあいさつに立った北爪安全管理者は、「日々安全にかかわるものとして、東日本大震災や原発の放射能事故から分かるように、安全に対する常日頃からの準備とやるべきことの確実性が重要です。予想範囲外の事故も、決して他人事でなく、わが社の安全管理の手法などでも、もう一度初心に返り、池下工業の作業現場からひとりの災害者も事故も起こさないために、一人ひとりが事故を起こさない作業所づくりへの転身が大切です」と訴えた。
その後来賓として出席した前橋労働基準監督署の樺澤信雄署長は「今年は、節電対策に力が入っているが、無理な節電がないようにしてもらいたい。作業の際は、重装備での作業や飲料水の不足などは避けて対策に努めて欲しい。毎年の熱中症死亡者を見ても、やはり建設業で多発している。月別で見ると7月8月に集中しており、時間帯別では2時、3時、4時と、午後の発症が多い。水分補給や塩分補給を確実に摂取し、服装や装備の見直しを行うなど対策を行っていってもらいたい」と呼びかけた。
最後に同社の木村三三夫氏と福田視覚氏による安全宣言が力強く読み上げられ閉会した。
安全大会の後には、「戦国武将の健康法」について藤岡市在住の歴史作家である清水昇氏を講師に迎え記念講演会も行われた。清水氏は、戦国武将らの食生活について、宮本武蔵と佐々木小次郎との決闘の日を「宮本武蔵は貧しく、玄米などの硬いものばかりを食べていた。良く噛むということは、脳細胞を刺激し、判断力や持続力に影響を与える働きもある」と説明し、「その点、佐々木小次郎は、燕返しを編みだしたことで周囲にちやほやされ、おいしいものばかりを食べる日常だった。やはり良く噛んでものを食べなければ持続力を衰えさせる」と佐々木小次郎の敗因について解説した。さらに「戦国武将の中には梅干しのことを『呼吸を整える薬』と言い、戦時食として持参していたものもいる。梅干しは、アルカリ性で、殺菌作用に優れ、胃液や腸の働きを助けるほか、老廃物の消化を助け、疲労回復を早める効果があると言われている。カルシウム不足の解消や血圧の安定、ガン予防にも効果的−などと言われており、この夏、ひとつ、ふたつほおばって身体をしゃきっとさせるのもいい」と呼びかけた。
安全表彰では、受賞者への表彰状授与が小島社長と田中会長から直接手渡された。また、安全標語入選表彰では、壱等に輝いたのは福井桂子さんの『危険ヶ所 はっきり伝達 しっかり確認』。そのほか、弐等、参等、佳作に選ばれた受賞者と前橋労働基準監督署が選出した10作品も表彰となった。
表彰の後に謝辞に立ったトキワコンクリート工業の堀弘司代表取締役社長は「数ある業種の中で、事故件数が常にワーストワンにある土木建築業界において、無事故無災害を維持していくのは、職場の安全教育の徹底とそれに基づいた現場の安全管理が必須の必要条件です。われわれは職場の安全第一を最優先に掲げ、明るくやりがいのある職場を保持することに努めて参ります」と謝辞を読み上げて労働災害の撲滅に努めることを誓った。



提供:群馬建設新聞