千葉県建設防水工事業協同組合(鹿島清太郎理事長)は21日、千葉市内のバーディーホテル千葉で『防水新技術研修会』を初開催し、組合員や賛助会員をはじめ、官庁技術職員、設計事務所など約65人が参加した。
研修会の開催にあたり糖信雄司副理事長は「3月11日の東日本大震災により、地震・津波・原発事故とトリプルパンチを受け、復旧・復興さらには節電という課題が我々に押し掛かってきた」と述べ、「そうした中で組合として何ができるかを皆で考え、今回の研修会を企画するに至った」と説明。
また「参加の呼びかけをしたところ、多数の賛助会員から応募があり、素晴らしい製品や工法が見受けられたが、時間の制約上今回は5会員のみとなってしまった。しかし、(研修会を)今回だけで終わらせてしまうのではなく、今後も継続した活動にしたいと考えている。その際には、ご協力をお願いする」と意欲を見せた。
一方、研修の内容については「外壁、屋根などにおける節電効果やCO2発生の抑制、ロングライフ(長寿命化)などに取り組んだ様々な技術を紹介する。参加者各位は(知識を)持ち帰って普段の仕事にぜひとも生かして頂きたい」と要望し、あいさつに代えた。
初の試みとなった今回の研修会は、東日本大震災の余波で夏期における電力消費の抑制が業界にも求められる中、節電や省エネを掲げた防水工事や長寿命化・低コストを目的とした工法や技術、製品開発に取り組む賛助会員を講師に招き、その技術を研修会を通し、学んでもらうことを目的として開催した。
研修は午後1時から午後4時までの5部構成で、各部において同組合の賛助会員5社が実例を紹介するなどして講演を行った。