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日本工業経済新聞社(山梨)
2011/07/22

【山梨】来年度までに全橋梁点検 今後10年間の長寿命化策定 南アルプス市

 南アルプス市道路整備課はこのほど橋梁長寿命化計画を策定した。来年度から同計画に沿い橋梁の維持管理を行う。
 2011年3月末現在、市が管理する橋梁は387橋。このうち昨年度までに140橋の点検を実施。約3割が「速やかに補修を行う必要がある」との結果が出た。点検は本年度も引き続き行い来年度で全橋梁が完了する。
 市では15m以上の66橋については全ての点検が完了していることから本年度長寿命化計画を策定。残る橋梁については13年度までに策定する。
 今回策定した計画のうち「今後10年間の対策実施予定橋梁」には、対策を行う橋梁数が明記されているが、これは同じ橋梁でも設計調査と工事を分けてカウントしているため66橋を超えた数になっている。
 橋梁の長寿命化計画は従来の損傷が発覚した後に対処する方法から定期的に点検し損傷を防ぐ方法へと転換することで、橋梁を長持ちさせることが狙い。南ア市の試算では計画の策定により今後100年で約7割もの費用の削減が見込めるという。
 今後10年間の対策実施予定(15m以上の橋梁)は次のとおり。
 12年度・新中見沢橋(芦安地区)ほか23橋▽13年度・東落合橋(甲西地区)ほか15橋▽14年度・ほたるみ橋(櫛形地区)ほか3橋▽15年度・櫛形大橋(櫛形地区)ほか1橋▽16年度・中央橋(芦安地区)ほか1橋▽17年度・鏡中条橋(若草地区)ほか8橋▽18年度・川上橋(甲西地区)ほか4橋▽19年度・五明大橋(甲西地区)ほか9橋▽20年度・あやめ橋(櫛形地区)ほか4橋▽21年度・瀬戸大橋(芦安地区)ほか7橋。  



提供:山梨建設新聞