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建通新聞社(中部)
2011/07/28

【三重】尾鷲市が輪内中耐震整備で設計プロポーザルを実施

 尾鷲市は、「輪内中学校耐震整備に伴う実施設計」の設計者を選定するため、公募型プロポーザルの実施を告示した。参加希望者は、同業務の概要説明会の参加申込書を、今日28日までに提出する必要がある。
 プロポーザルの実施スケジュールは、概要説明会を明日29日に開催し、技術提案書を8月29日から9月1日まで受け付ける。同7日に行う一次審査(書類審査)で5者程度に絞り、同16日に二次審査(ヒアリング)を行って最優秀者を特定し、同22日に通知する。委託期間は9月27日から12年3月31日までの予定。契約金額の上限は1475万7千円。
 技術提案のために設定された計画概要によると、現校舎2棟と給食施設を取り壊し、延べ床面積1500平方b以内で新校舎1棟を建築する。最低限必要な教室は、普通教室3室、特別支援教室1室、理科、音楽、美術、技術、コンピュータ教室、調理室、被服室、図書室の特別教室と、校長室、事務室、職員室、印刷室、保健室、給食調理室、調理員室、放送室の管理諸室。2012年度の推計生徒数は51人。所在地は賀田町572。
 工事は12年度に行い、現校舎取り壊しと跡地整備は13年8月まで可としている。解体などを含む概算工事費は約5億5000万円(消費税込み)。
 解体する施設の規模は、普通教室・特別教室棟が鉄筋コンクリート造3階建て延べ2106平方b、特別教室棟が鉄骨造平屋657平方b、給食施設が木造平屋81平方b。
 同中校舎は、築後46年以上が経過し老朽化しており、耐震診断で危険な状態にあると判定されたため改築する。同校はリアス式海岸の沿岸部で海抜5b以下の場所にあり、住民の緊急避難施設でもあるため、津波・地震対策が大きな課題となる。また、環境面では、地域の森林資源の活用、エコスクール化の推進、雨水など緊急時に活用可能な保管装置などの整備を求めている。なお、屋内運動場は耐震性能を確保しているため現施設を使用する。