入庁後、都市施設課(現公園街路課)でつくば万博に伴う道路整備を担当するなど、都市計画の部門を中心に経験。昨年度は高速道路対策室長として圏央道、東関道水戸線の整備促進に取り組み、震災後は高速道路関係の被災、復旧の情報収集や復旧対策の支援に尽力。ことし4月16日付けで県竜ケ崎工事事務所所長に就任した。
「さまざまな情報から管内の被害状況をイメージしていたが、実際に現場に来てみるとギャップがあった」と、赴任直後から災害対応と査定に向けた準備に奔走した。
被災した管内の道路・河川については「建設業界の方々の支援により、応急処置はおおむね終了した」とした上で、今後について「地域住民の皆さまが、一日も早く今まで通りの生活が出来るよう本格的な復旧に取り組んでいく」と、災害復旧を最優先に進めていく方針を示した。
本来の事務所の事業については「計画的かつ効率的に取り組んでいかなければならない」とし、その中でも優先すべき事業として、圏央道へのアクセス道路4路線を挙げ「(仮称)東インターチェンジ(以下、IC)に直結する県道江戸崎下総線は、同ICの来年度供用開始に合わせ、県道竜ヶ崎潮来線との交差部(桑山交差点)までを確実に整備する」と事業予定を語る。
竜ヶ崎阿見線バイパスについては「残延長1・1qの整備を進め、本年度内には供用を開始したい」と見通し。
このほかの2路線(土浦竜ヶ崎線〔牛久阿見IC北側)・江戸崎新利根線)は、それぞれ用地買収を進めていく方針。
東工区の整備が進む阿見吉原土地区画整理事業については「昨年度に西南工区が事業認可を受け、規模が160・8haとなった。今年度は換地計画を進めていく」とした上で「この地区は東日本大震災の際被害が少なかった。これもひとつのセールスポイントになるはず」と話す。
1953年7月2日生まれの57歳。水戸市在住。母、妻の3人暮らし。日本大学理工学部土木工学科卒。
趣味はゴルフやバイクでのツーリング、家庭菜園など。菜園では「食べたいものを中心に」多品目を栽培。最近では落花生やニンニクに挑戦中。
「ライダーは、80代までは続けたい」と笑う。
提供:日本工業経済新聞