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建通新聞社(中部)
2011/08/02

【三重】「東紀州くろしお学園<本校>統合整備工事」 前田建築設計事務所で

 三重県県土整備部営繕室は、県教育委員会の施行依頼を受け、県立特別支援学校「東紀州くろしお学園<本校>統合整備工事」の設計を前田建築設計事務所(熊野市)に委託した。設計工期は2012年3月15日まで。11年度に設計を行い12年度以降の建築工事に備える。
 同事業は県教育委員会が策定した「県立特別支援学校整備第2次実施計画」に基づき各地域で学校の適正な配置、教室の確保などを行うもの。東紀州地域では、熊野市内の東紀州くろしお学園本校について、現在、小・中学部が有馬小学校(熊野市有馬町)、高等部が木本小学校(熊野市木本町)の施設をそれぞれ借用で使用しており分散している点や、作業学習などで使用する専用の特別教室が特に高等部で不足していることなどの課題がある。それらを解消するため、熊野市内で新たにセンター的機能を持ち、機能統合させた学校の整備を計画していた。
 施設計画では、県立紀南高校(御浜町阿田和1960)の東側の敷地に新築棟を建設、あわせて、南側の敷地続きにある旧寄宿舎棟の1階を改修し教室などを配置する。両施設の敷地面積は2560平方b。具体的には、新築棟は鉄骨造3階建て延べ1900平方b。1階に会議室、事務室、作業学習室、生活体験学習室など、2階に中学部4教室、自立活動室、職員室など、3階に高等部4教室、多目的ホール、美術工芸室など。あわせて、バス停留所として鉄骨造平屋150平方b、両棟を1階でつなぐ渡り廊下として鉄骨造平屋10平方bを整備する。一方、旧寄宿舎棟の改修は鉄筋コンクリート造3階建て(延べ1206平方b)のうち1階フロア面積517平方bを改修し、小学部4教室、学習室、ランチルームなどを配置する。同棟は1981年度に改築した。なお2、3階は改修を行わず、紀南高校が利用する。工事の工期は8カ月程度を見込んでいる。