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建通新聞社(静岡)
2011/08/08

【静岡】静岡県 40件程度に拡大へ 11年度のリサイクル認定製品モデル工事

 静岡県は、リサイクル製品の利用促進とリサイクル産業の育成を目的とした「静岡県リサイクル認定製品」の活用で、2011年度のモデル工事を40件程度の案件に適用する方針を固めた。試行を開始した10年度の実績(19件)の倍増とすることで、リサイクル製品の消費拡大を狙う。
 県は、建設関連で認定されている「静岡県リサイクル認定製品」の使用を義務付けるモデル工事の試行を10年度に開始。土壌改良材や地盤改良材、透水性舗装用平板などの再生土木資材を、土木・農林工事19件に適用した。
 モデル工事では、発注段階で特記仕様書の中に「静岡県リサイクル認定製品」の使用義務を明記する。11年度のモデル工事として、現段階で発注を確定しているのは15件(=表参照)。リサイクル認定製品の多くが土壌改良材や地盤改良材、透水性舗装用平板など再生土木資材が中心であるため、道路工事や畑地帯総合整備、治山工事などが対象となっている。
 今後、土木事務所や農林事務所が「施工基準を踏まえ、リサイクル認定製品の使用が可能かどうか」を判断し、引き続き対象案件を抽出して順次発注手続きを進める。全体で40件程度の工事に適用する方針だ。
 着工後、モデル工事の請負者に対して調査票を配布。請負者が@経済性A品質B安全性C施工性―の4項目を評価し、使用感や要望、課題などを報告する。
 調査票の回答結果に基づき、県が使用に当たっての問題点や長所・短所などを整理・分析。今後のリサイクル認定製品の現場利用の在り方を検討する際の資料とする。
 県は、循環型社会の構築を目指すことを目的に、05年度に認定制度を創設。10年度末までに29製品(うち建設関係21製品)を認定。工事発注の際、品質や価格面で当該品目と同等の認定製品がある場合、施工基準などに配慮しながら認定製品を優先して使用することとしている。 
(2011/8/8)

建通新聞社 静岡支社