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建通新聞社(中部)
2011/08/10

【三重】火葬場建設事業建築造成設計 内藤建築事務所名古屋事務所を特定

 志摩市は「志摩市火葬場建設事業建築造成設計」について、公募型プロポーザル方式で選定した結果、内藤建築事務所名古屋事務所(名古屋市中区)を特定した。8月中に正式契約する予定。設計工期は2012年3月23日。11年度に設計、12年度から造成、建築工事に着手する予定。第2次審査では4社を対象にヒアリングを行った。次点者は昭和設計三重事務所(伊賀市)。
 火葬場建設事業基本計画では、施設内容としてエントランス、会葬、待合、管理の各部門で構成。他施設の事例を参考にして、建物規模は1670〜2170平方b程度とした。施設能力は、人体炉3基(予備スペースとして1基分)、動物炉1基を想定。14年4月の稼働を目指す。建設予定地は、志摩市三ケ所地内。
 火葬炉設備は主燃焼炉と付帯設備で構成。炉体は耐火・断熱レンガなどの耐火材、外部は鋼板製ケーシング。排気設備では、短煙突(排気筒)を建物の中に組み込み、また、高効率の集塵装置などを設置する。火葬炉の設計・工事は公募型プロポーザル方式で選定した結果、富士建設工業(新潟市)に特定している。
 建設地は市道三ケ所坂崎線のほぼ南側の山あいで、造成面積は1万2600平方b。火葬場と周辺区域は3600平方bでこのうち火葬場敷地は1450平方b。このほか、駐車場(約60台)3200平方b、調整池600平方b、敷地進入路(幅員7b)2900平方b、公園1100平方bなど。造成では対象地区の山を造成し施設予定地となる平場を作り、谷部に盛り土を行い駐車場用地を整備するなど敷地内で切り盛り土工を行う計画。施設は全体敷地の南側に配置し、既存緑地を多く残すことで森林率を確保するとともに周辺からの視線を考慮した。
 事業スケジュールでは、11年度に造成・建築の設計、火葬炉の設計を実施。地質調査は別途に発注する。12年度早期に進入路・造成工事を発注、秋ごろに建築工事の入札実施を目指す。