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建設経済新聞社
2011/08/24

【京都】天ヶ瀬ダム再開発事業 新たに白虹橋着手

 近畿地方整備局琵琶湖河川事務所は、天ヶ瀬ダム再開発事業の23年度事業として、工事用道路の整備を継続するとともに、新たに白虹橋橋梁架替工事、トンネル式放流設備仮設工事に着工する予定。トンネル式放流設備本体は24年度に着工、27年度に完成を目指す。
 同事業では、既設天ヶ瀬ダムの放流能力を増強するため、計画放流量600m3/s(洪水期制限水位EL72・0m)、内径10・3m、延長614mのトンネル式放流設備をダム左岸(宇治市槇島町六石山〜宇治市宇治金井戸)に建設するもの。
 これまで、21年度に工事用道路に着工。左岸工事用道路990mのうち400m、右岸工事用道路730mのうち580mを22年度までに整備している。未整備区間では、23年度に左岸側未整備区間2ヵ所、計590mを整備する。このうち、白虹橋付近の工事完了は24年度にまたがる。続いて、24年度に右岸側未整備区間150mを整備する。
 新白虹橋は、ワンスパンのコンクリート橋を架設する計画。現在、橋長約74m(有効幅員8・0m)を想定して設計中(オリエンタルコンサルタンツが担当)。23年度に着工し、旧橋撤去を含めて24年度に整備完了の予定。
 トンネル式放流設備は流入部、導流部、ゲート室部(立坑部)、減勢池部、吐口部からなり、23年度に計画する仮設工事では流入部、ゲート室部の2ヵ所において工事用スペース等整備の本体着工へ向けた工事を進める。
 トンネル本体の着手箇所は、流入部、ゲート室部、吐口部の3ヵ所が考えられるが、工区数を含めて現段階では未定。構造等の詳細な設計(ニュージェックが担当)を現在進めているが、ゲートはラジアルゲートとなる。