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建通新聞社(中部)
2011/08/26

【岐阜】分庁舎と保健センターなどの多機能複合施設 秋にはエスキスで設計者選定か

 多治見市は、多治見駅北土地区画整理事業の16街区に「分庁舎、保健センターなど」の多機能複合施設建設を計画しており、現在、建設基本構想案について9月9日までの期間でパブリックコメント手続きを進めている。順調なら、2011年度と12年度で基本・実施設計を行うため、秋にはエスキスコンペなどの設計案を競う方法から設計者を選定する。用地を12年度で取得し、13年度に建設工事を行う予定だ。施設規模は延べ床面積で7500平方b程度を想定している。
 同市の庁舎は、本庁舎(日ノ出町2ノ15、床面積8571平方b)と笠原庁舎(笠原町2082ノ5、床面積2463平方b)の2施設があり、共に@老朽化A耐震性が低いB狭い―などの課題があると指摘されていた。また、保健センター(弁天町1ノ9ノ1、床面積912平方b)にも同様の課題がある。
 そのため、庁舎問題の解決策などとして「市庁舎将来構想」を7月に策定。基本方針の一部に分庁舎を新たに建設して庁舎機能の一部を移転することを盛り込んだ。また、1999年度にスタートした多治見駅北土地区画整理事業でも16街区に公共公益施設を整備することとし、検討が進められてきた。これらが今回の「多治見駅北地区公共公益施設建設基本構想案」につながっている。
 新施設の機能は、分庁舎と保健センターに加え、次世代育成拠点とする計画。分庁舎には総務部税務課、福祉部、市民健康部、教育委員会事務局が入り、保健センターは現在センターでの課題を利用者目線で見直す。次世代育成拠点は相談や交流の場を設ける。
 建設予定地の16街区は、音羽町1丁目地内の敷地面積3553平方b。商業地域で建ぺい率は80%、容積率は400%。
 新施設の規模は、今後具体的な検討を進めるとしているが、今のところ延べ床面積で7500平方b程度を想定。太陽光発電などの自然エネルギー導入も検討する。駐車場は敷地内に60台程度と、暫定利用として17街区に40台程度を確保する。将来的には27街区に約500台が収容できる立体駐車場を整備する計画だ。
 事業費は、環境配慮や地場産の建材使用、耐震構造装置などの費用を除いた本体工事費が19億2000万円、駐車場など外構工事費が6000万円と想定している。