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北海道建設新聞社
2011/09/01

【北海道】桂沢水道企業団が浄水場更新でPFI導入の可能性探る 

 桂沢水道企業団は、桂沢浄水場の更新で事業期間に8カ年程度を見込み、概算総事業費として138億円を試算している。このうち工事費には約131億円を充てるもよう。事業費が多額に上ることから、同企業団では、PFI導入の可能性も探りながら、財源措置などについて協議を行い、早期着工に向けた準備を進める。
 基本設計段階では、実施設計などの設計委託関連を2カ年で行い、新浄水場建設がメーンの1期工事に4カ年、既設浄水場撤去などの2期(前期)工事に2カ年の計8カ年の事業期間を想定。
 事業費は設計委託関連が1億9000万円、1期が126億200万円、2期(前期)が゚億800万円の総額138億円を予定する。
 1期工事は新浄水場の建設が中心。膜ろ過方式を採用し、1日最大4万5000立方bの浄水量とする計画。三笠市西桂沢408の既設浄水場敷地内の法下に建設する方針だ。
 現段階で管理棟・膜ろ過棟の規模は、RC造、地下2地上2階、建築面積約3400平方bを想定し、約1250平方bの管理棟部分と、約2150平方bの膜ろ過棟部分で構成する考え。
 このほか1期工事には、総容量5700立方bを計画する原水調整池の整備や同320立方bの排水処理施設(1期)建設などを盛り込んでいる。
 一方、2期(前期)工事では、新浄水場の稼働後に既設浄水場を撤去するほか、浄水池の増設などを行う予定としている。
 桂沢水道企業団が運営する桂沢浄水場は、岩見沢市をはじめ、美唄市、三笠市に水道用水供給を行っている。既存施設は、これまで維持修繕をしながら延命してきたが、築後J年以上が経過し、老朽化が著しく、耐震強度も不足していることから、新たな浄水場を建設することにした。
 2011年度はPFI導入可能性調査を日水コンが受託。PFIの実施方法などを研究調査し、民間活力導入の可能性を探る。