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建通新聞社四国
2011/09/06

【徳島】設計金額公表方法見直しへ 県

 徳島県入札監視委員会・第2回入札制度検討部会は、設計金額の公表方法の見直し、最低制限価格、低入札価格調査基準価格および失格基準価格について現行算定式にランダム(無作為)係数を乗じて得た価格とすることなど入札・契約制度の一部改正を承認した。今後、業者への周知を図り、10月1日以降に入札公告・指名競争を行う案件から適用する。
 新入札・契約制度となった6月1日以降、最低制限価格等を下回る失格者数が大幅に増加。県議会における議論、関係団体からの要望等を踏まえ適正な競争環境の整備を図る観点から、今回の一部改正に踏み切った。
 設計金額の公表方法見直しでは、実効桁数2桁を表示していた設計概算額から2010年度まで事前公表していた設計金額とする。なお、入札参加者の見積能力の向上を図るため、工事発注の際には、見積参考資料を充実させるなど、参加者の負担軽減に向けた取り組みも進めていく。
 また、設計金額を事前公表することで、くじ入札の増加等が懸念されることから最低制限価格、低入札価格調査基準価格および失格基準価格については、現行の算定方式に「ランダム(無作為)係数」を乗じて得た価格とする。ランダム係数については、発注者および入札参加者の意思に関係なく、電子入札システムにおける電子くじ番号を基に「0・9970〜1・0030」の0・0005刻みの数値を自動的に決定することとしている。
 さらに、ランダム係数の導入が実質的に失格基準を下落させる恐れがあることから、失格基準価格の算定式うち、「現場管理費」の必要経費率を改正し、現行の0・7から0・75に引き上げることにした。
 県では、9月中旬から各庁舎で今回の制度改正についての説明会を予定しており、業者への周知・徹底を図っていく。