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建通新聞社(中部)
2011/09/06

【岐阜】希望が丘学園と岐阜希望が丘特別支援学校の整備で設計プロポーザルコンペを実施へ

 岐阜県は、地域医療再生計画に基づく総合的な「障害児療育拠点」の整備で、岐阜市鷺山地区にある肢体不自由児入園施設「希望が丘学園」の再整備、併せて子どもかがやきプランに基づき併設する特別支援学校(仮称・岐阜希望が丘校)の再編整備をそれぞれ計画しており、設計者を決めるため、早ければ2011年度に設計プロポーザルコンペを実施する考えだ。9月補正予算案にプロポーザルコンペを実施するための審査委員会設置予算のほか、建設予定地の測量予算などを要求している。
 希望が丘学園は1957年に開設した肢体不自由児施設兼入園施設で、既設規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ4490平方b。整形外科、小児科、児童精神科、歯科の診療や治療および訓練施設、短期入所施設、発達障害児の診療・相談機能などを有しているが、施設の老朽化や狭あい化による機能低下、医療機器の老朽化や不足、小児救急医療との連携強化、発達障害児への支援強化などが課題となっていることから、早急な対応が求められていた。
 再整備は、県の新地域医療再生計画(11〜13年度)に基づき、県全体の療育拠点機能を担う体制を構築するもので、このほかに県総合医療センターに不足する重症心身障害児入院施設の整備などを図り、県内唯一の重症心身障害児施設を有する長良医療センターと連携させることにしている。13年度末までに着工、15年内の供用を目指すことにしている。
 一方、同学園には特別支援学校が併設しており、地域医療再生計画とは別事業になるが、こちらは子どもかがやきプランに基づき、肢体不自由児施設の同学園の再整備に合わせ、肢体不自由児の児童生徒も対象とする特別支援学校として整備するほか、小学部から高等部までの一貫した教育や医療と連携した教育の充実を図ることにしている。定員は90人。18年度までの開校が当面の目標となっていたが、15年度の供用開始に向けて設計者選定のための審査委員会開催などを図ることにしている。
 計画地は隣接する伊奈波中学校跡地(11年度末で閉校予定、岐阜市が更地化)で、規模など詳細については明らかにされていないが、特別支援学校も合わせ床面積6000平方b以上の規模は最低でも確保するもよう。希望が丘学園は健康福祉部の地域医療推進室、特別支援学校は教育委員会特別支援教育課の所轄になるが、今後このほか関係部局と連携を図りながら準備を進めていく見通し。