トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2011/09/09

【徳島】中央橋の中央部流出 台風12号被害状況

 四国・中国地方を縦断した台風12号に関する徳島県内の被害状況が明らかとなってきた。阿南市深瀬地区にある中央橋は、橋の中央部が流出したほか、三好市池田町シンマチ・ハヤシでは、がけ崩れの土砂災害が発生。港湾関係では、徳島小松島港(沖洲外地区)で臨港道路の路面が破損した。農林水産業関係の施設等被害総額は約2億5000万円。県では、現在も被害等の状況把握に努めている。
 阿南市深瀬地区の中央橋(橋長147b、幅員3・5b)は、橋の中央部(約20b)が那賀川の増水により流出。県のまとめ(4日13時現在)によると、土砂災害は、三好市池田町シンマチ・ハヤシでがけ崩れ(高さ45b、延長15b)が発生し、2戸が全壊、1戸が半壊。三好市東祖谷落合では、がけ崩れ(高さ5b、幅15b、崩壊土量約30立方b)が起こった。那賀町竹ケ谷薩摩では、土石流により県道および林道が決壊した。
 港湾災害では、徳島小松島港(沖洲外地区)の臨港道路のうち30b区間でインターロッキングブロックが破損、また、歩道が破損しその土砂が車道側に210b区間で流出した。このほか、美波町日和佐漁港で灯台が全壊。県土整備関係でも被害が発生しており、詳細についての調査を進めている。
 一方、農林水産業関係(5日16時現在)の施設等被害総額は2億5270万円。三好市、那賀町で山腹崩壊(3個所)があり被害金額は1億5000万円。阿南市、海陽町、美波町では、防波堤、護岸等(4個所)が被災し同7000万円。神山町、那賀町、つるぎ町では、林道の路肩決壊等(3個所)があり同1200万円などの被害が確認されている。