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建通新聞社(神奈川)
2011/09/09

【神奈川】武蔵小杉駅北側に10万平方bのビル新築

 川崎】JR武蔵小杉駅北側のJX日鉱日石エネルギー社宅跡地の開発で、事業者であるJX日鉱日石不動産などはこのほど、2棟で延べ約10万平方bのビルを建設する「小杉町二丁目開発計画(案)」を明らかにした。また、UR都市機構は、同駅北口側の所有地の開発に民間投資を誘導するため、事業の可能性調査を開始する。大西学園や東急武蔵小杉駅ビルの開発などと合わせ、小杉駅北側の大規模開発計画の、具体化に向けた動きが表面化してきた(1面関連)。
 JX社宅跡地は、JX日鉱日石不動産(横浜市中区桜木町1ノ1ノ8)と三井不動産レジデンシャル(東京都中央区日本橋室町3ノ1ノ20)が共同で開発する。敷地の東側をA区画、西側をB区画とし、それぞれに新しいビルを1棟ずつ建設しデッキなどで連絡する構想。ビルの規模は2棟で延べ10万平方b程度。低層部に商業施設や川崎市のコンベンション施設を、中高層部に共同住宅を800〜1000戸整備する。計画人口は約3000人。2016年の完成を目指して建設工事を進める。
 設計や工事の発注方法や、市の施設整備の役割分担などを今後検討する。
 社宅の所在地は中原区小杉町2ノ228ノ1ほか。敷地面積は約1万7000平方b。
 一方、UR都市機構は、小杉駅北口側の所有地に民間投資を誘導して開発するため、事業の可能性調査を開始する。8月26日に「小杉駅北口地区における基本計画策定等業務」を日本設計(東京都新宿区)に880万円で委託した。
 URが所有するのは、ホテル・ザ・エルシイ川崎の跡地約2080平方b。隣接するNEC小杉ビル跡地2780平方bは、シンプレクス・インベストメント・アドバイザーズ(東京都千代田区)が三菱UFJ信託銀行(東京都千代田区)に信託している。URは、所有地周辺を”駅前ブロック”と位置付け、駅前広場や隣接街区との一体的な開発の整備計画を策定し、川崎市や開発事業者らと協議する。
 川崎市は、JR武蔵小杉駅からURの開発街区を経由して、コンベンション施設が入居する小杉町二丁目開発計画ビルまでをペデストリアンデッキで連絡し、連続性のあるまちづくりを進めたい考えだ。