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建設経済新聞社
2011/09/13

【京都】府立体育館のリニューアル 24年度の工事めざす

 京都府は、京都市北区の府立体育館リニューアルについて、24年度の工事着手を目指し、設計費を9月補正予算案に計上する。
 9日開催の京都府におけるスポーツ施設のあり方懇話会(座長・桝岡義明財団法人京都府体育協会会長)で、府立体育館部会(部会長・富居富同志社大学スポーツ健康科学部教授)による検討の報告があった。
 体育館部会は7月から8月にかけて計3回の部会を開きリニューアル案の検討結果をまとめた。それによると、リニューアルの基本コンセプトは、「国際的な試合や全国的な試合に対応できる基幹体育館」「府民がより一層使いやすい体育館」「環境先進地・京都にふさわしいエコ体育館」「災害に対応できる体育館」の4点。
 府立体育館の現状について、老朽化により床面が弾力不足となっており、また歪みやたわみが生じていることから競技場の床面を全面改修することが必要とし、照明機器の老朽化等により競技場の照度が確保できていない状態(900ルクス程度)にあることから、国際的な試合等で必要とされる照度基準1500ルクス以上が確保できるよう競技場の照明機器を充実させることが必要と指摘した。
 具体的なリニューアル案の優先事項によると、▽床面の改修(第1、第2競技場の床面張替え、床面基礎の更新)▽照明器具の更新(第1、第2競技場の照度基準の確保)▽空調設備の新設・更新(第1競技場の空調機器更新、第2競技場への空調機器新設)▽会議室等の増設(旧食堂、資料室等を再編整備し、ドーピングルームなど必要室数(10室以上)を確保)▽トイレ・更衣室・シャワーの増設及び改修(トイレ・シャワーブースの増設及び改修、内装の改修)▽アリーナ部分への観客席導入(座席数基準の確保、階段状観客席の導入)▽オーロラビジョン、電光掲示板の設置(3階観客席にオーロラビジョン設置)▽放送設備、放送用ブース等の整備(防音建具の設置、放送設備・ブラインドの整備)▽駐車場の整備(駐車場可能台数の増)−のほか、関連整備事項として▽太陽光発電の設置(太陽光発電施設の導入)▽LED照明の導入(競技場照明にLEDを導入)を盛り込んだ。
 このほか、懇話会では、「大型バス駐車場は6台確保する」「女子トイレを増やす」「駐車場は再整備し現行の80台から100台に台数を拡大する」と方針が説明された。施設整備にあたっては、25年度に京都市体育館が改修に向け閉館する予定となっていることから、府と市の施設が同時に閉館されることが無いよう、府立体育館が京都市体育館に先んじて整備着手されるよう求めた。また器具の更新なども必要とした。このほか、ネーミングライツ(命名権)の導入や駐車場の有料化などの増収対策も検討する必要があるとした。懇話会では、リニューアル案を概ね了承した。
 府は9月補正予算案に設計費を盛り込むべく調整を進めている。既に明らかになっている補正予算の要求額ではリニューアル実施設計費として5700万円を求めている。
 京都府立体育館(京都市北区大将軍鷹司町)は、昭和46年10月10日開館。S造及びRC造3階建(一部地下1階)、延1万4035u。主要施設は、第1競技場 (2242u/バスケットボールコート3面・バレーボールコート3面・テニスコート3面・バドミントンコート12面・卓球台20〜40台・その他室内競技)、第2競技場 (864u/バレーボールコート2面・バドミントンコート4面・卓球台16台・その他室内競技場)、トレーニングルーム(540u)、健康体力相談室会議室4室(定員16名〜81名)、売店、障害者用エレベーター・トイレ等。駐車台数は80台。年間利用者数は約21万8000人(19年度)。JR円町駅から徒歩圏内。

専用球技場の施設規模
J1基準を参考で示す

 懇話会では専用球技場部会の進捗状況についても報告。サッカーやラグビー、アメリカンフットボールなどができる専用球技場について、日本サッカー協会のスタジアム標準を踏まえ、日本のサッカープロリーグJ1が開催可能な規模として、▽スタジアム面積が2万u以上▽ピッチ面積125m×85m程度▽ピッチの長軸を南北、メインスタンドを西側▽スタジアム以外に外構、駐車場用地が必要▽収容人数2万5000人以上−を参考規模として示した。今後は施設の複合的機能をどう付加するかに加え、早期に整備場所を調査・選定する必要があるとした。