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建通新聞社
2011/09/14

【大阪】近畿整備局と大建協が意見交換 施工歩掛採用値を応札前に通知

 国土交通省近畿地方整備局と大阪建設業協会(奥村太加典会長)との意見交換会が14日に大阪市内で開かれた。協会からの提案テーマとして「総合評価方式」「入札段階」「施工段階」の課題について議論。入札前に施工歩掛の採用値を開示するよう協会が求め、同局は10月1日以降に公告する工事において入札参加者に採用値を通知する考えであることを明らかにした。
 総合評価方式で協会側は「技術提案で評価されなかった提案に対して、費用をかけて履行しなければならない理由が理解できない」と指摘し、加点レベルに達していない場合は履行義務をなくし、標準案での施工を可とするよう要請。
 併せて、技術提案の採否と評価の通知に関する問い合わせが昨年度から可能となったが、「問い合わせをしても評価通知書に記載されたことが、ほぼそのまま返信されるだけ。詳細な返答をお願いしたい」と述べるとともに、採否結果と合わせて技術提案に対する評価点を事前に通知することを求めた。
 これに対し同局は、「品質確保の観点から、評価されなかった技術提案についても履行してもらう」「問い合わせに対しては可能な限り丁寧に説明するよう努めるが、入札前の通知内容などをただちに変更する予定はない」と回答。
 入札段階の課題として協会は、技術提案書に関する質問に対しての回答が提出締め切り日の4、5日前にならないと提示されないことから、「積算対応が大きな負担となるため提案書提出日の10日前には提示してほしい」と要望。
 同局は「従前は締め切り日の2、3日前に回答していたが、積算に時間をとってもらうために、昨年10月から5日程前には回答するよう改善している」とし、今後の課題となった。