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北海道建設新聞社
2011/09/21

【北海道】札通ビルが解体へ−老朽化著しくテナント退去後作業開始

 札幌通運の持ち株会社のロジネットジャパン(札幌市中央区北5条西6丁目2、札通ビル7階、木村輝美社長)が、札通ビルを解体する方針を決めた。両社は10月、サンワード大通ビルに本社機能を移転。約1000m²の敷地は売却せずに管理を続ける。活用方法は未定だ。
 札通ビル(SRC造、地下1地上9階、延べ6832m²)は、札幌通運が所有。1964年の建設で老朽化が著しく、このまま残しておくのは安全管理上好ましくないと判断し、解体することにした。
 札幌駅西側で北5条通に面し、周囲にはオフィスビルやホテルなどが立ち並んでいる。敷地は建ぺい率80%、容積率600%の商業地域。
 ロジネットジャパンは現在、札通ビルに入っている十数のテナントに退去を要請しているところで、交渉が終わり次第、解体作業を開始する考え。
 ロジネットジャパンは5月末、大通公園に面するサンワード大通ビルを約7億円で取得し、同社と札幌通運の本社機能を同ビル内に移転すると発表した。
 札幌市中央区大通西8丁目2の6にあるサンワード大通ビルは、1989年7月の完成で、規模は8階建て、延べ3840m²。移転に当たり、大林組と三機工業に改修を依頼し、9月末に完了する予定だ。
 10月8日から10日までに情報管理部門を除いて移転し、名称を「LNJ札幌大通公園ビル」に改めて11日に営業開始する。