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建通新聞社
2011/09/22

【大阪】大阪市がエネルギービジョン 夢洲に高効率ガスタービンコンバインドサイクル発電所 市立大に人工光合成研究拠点

 大阪市は、(仮称)大阪市エネルギービジョンの骨子を取りまとめた。「創エネ」「新エネ」「蓄エネ」「省エネ」−を一体とした新しいエネルギーシステムの構築を目指す。夢洲で高効率ガスタービンコンバインドサイクル発電所の立地を検討。大阪市立大学で人工光合成研究拠点を整備するなどとしている。11月中に「中間とりまとめ」を行い、12月をめどに意見を募集。本年度中に正式なビジョンとする。
 「創エネ」では、夢洲エネルギー供給拠点を構築し、高効率ガスタービンコンバインドサイクル発電などの高効率発電を実施。9月補正で調査費を予算化し事業化を目指す。実施中の咲洲スマートコミュニティ実証事業などを通じて、エネルギーの相互融通が可能なまちづくりを2012年度から開始。太陽光発電への補助を拡充。大規模発電の設置に対する支援措置を行う。
 「新エネ」では新たなエネルギー源を研究・開発する。市立大学に人工光合成によるエネルギー生成の研究・開発拠点を整備し、30年の実用化を目指す。新エネルギー研究開発への補助も実施する。
 「蓄エネ」では、5区役所に蓄電池などを導入し、長期間の停電にも対応可能とする。電気自動車(EV)の普及促進を図る。
 「省エネ」では、LED化を前倒し。生活道路の照明灯などをLED化し、11年度からの5カ年で552万kWhを節電する。
 これらを総合した施策では、@森之宮エネルギーセンター化A咲洲スマートコミュニティ実証事業Bコスモスクエア駅のエコモデル化C成長産業チャレンジ支援事業Dエネルギー関連技術の海外展開(水・環境ソリューション機構)Eスマートハウスの普及促進(エコ住宅普及促進事業など)−に取り組む。森之宮地区では、ごみ焼却工場(排熱)と下水処理場(消化ガスなど)を活用した先導的なエネルギーシステムを構築し、国内外への展開と産業振興につなげる。