トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(中部)
2011/09/28

【三重】三重県海岸ゲート自動化等調査 日本工営で

 三重県県土整備部は、「三重県海岸ゲート自動化等調査」を日本工営三重営業所(津市)に委託した。自動化施設が設置済みの紀宝町の鵜殿港の現状などを踏まえ、14地区の港、海岸の防潮扉を対象に自動化推進を前提とした基礎調査を行う。調査を2012年1月ごろまでに行い、11年度から12年度にかけて順次、各地区との協議を進める計画だ。
 海岸ゲート(防潮扉)は高潮、津波などの発生に対し、管理者が現地で操作し作動させる動力化は進んでいるが、迅速な対応、管理者のリスク回避の観点から津波警報に連動する完全な自動化や遠隔地操作による自動化が今後の課題となっている。調査対象地区は熊野灘沿岸の鳥羽港、的矢港、浜島港、五ケ所港、吉津港、長島港、引本港、尾鷲港、三木里港、賀田港、二木島港、和具浦地区海岸、布施田浦地区海岸、贄浦地区海岸の14の港、海岸。対象地区の防潮扉のうち、100基は動力化の整備を終えている。このほかに手動化の防潮扉があり、動力化を進める計画だ。
 調査業務は、既存自動化施設の現状調査として、鵜殿港ゲートについて、運用面や維持管理などの現状と課題を抽出する。鵜殿港ゲートは、対象の8基について、05年度から順次、動力化を進め、その後に、津波警報が発令次第、自動閉鎖する機能を備えた自動化ゲート化を進め、09年度までに整備を終えた。紀宝町役場に集中制御盤が設置してある。また、他施設の事例として、愛知県知多町の豊浜漁港などの遠隔操作ゲートなど5地区でアンケート調査を行う。自動化候補個所の検討では、背後地域での避難タワーの有無などを踏まえて、整備優先度を整理し、実施可能なゲート自動化の手法の提案まで行う。