トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設工業新聞
2011/09/28

【鳥取】県が上程合計90億円9月県議会に補正を追加提案/台風12号災復対応で66億円

 県は27日、開会中の9月定例県議会に台風12号による災害復旧費を中心とした66億3000万円の一般会計補正予算案を追加提案した。主な事業は災害復旧関係65億8200万円、三洋電機コンシューマエレクトロニクス(CE)の再編に絡んだ緊急雇用対策関係4800万円。9月補正の規模は当初分と合わせて総額90億1400万円となった。
 県土整備部所管の追加補正額は49億8400万円。県が管理する公共土木施設は、9月2日から4日にかけての台風12号の通過に伴い、約280カ所で36億円の被害を受けており、全額を今回の補正で手当てする。
 補助災害公共では、被災した河川、道路、砂防の復旧に必要な経費として35億6600万円。単独災害公共は各施設の調査測量・設計や小規模な復旧工事(120万円未満)に対応して3億4200万円を追加した。
 単県公共は、道路に流出した土砂の撤去や倒木処理、維持修繕に4億0200万円を予算化するほか、海岸に漂着したゴミ処理には3億3700万円を充てる。
 また、直轄災害事業は、国が管理する千代川(8カ所)、天神川(4カ所)、日野川(2カ所)、皆生海岸(2カ所)の計16カ所で10億1000万円の被害が確認されており、県の負担額3億3600万円を補正する。
 そのほかの主な補正内容は次の通り。
▽県管理林道維持補修事業1000万円▽耕地災害復旧事業10億9800万円▽林道施設災害復旧事業4億0900万円▽作業道災害復旧対策事業(市町村、森林組合などの作業道復旧事業に助成)3500万円(被災した93路線に事業費7000万円)▽文化観光施設(大山スキー場)復旧支援事業305万円(スキー場施設の法面崩落復旧に補助)▽中小家畜試験場災害復旧事業2738万円(委託料689万9000円、法面・水路改修工事2048万1000円=農林総合研究所中小家畜試験場の豚舎横の山林崩落の復旧)。