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建通新聞社(神奈川)
2011/09/30

【神奈川】県道45号丸子中山茅ケ崎線 桜ケ丘駅付近の小田急交差部 高架式が最適

 県道45号丸子中山茅ケ崎の延伸で、小田急江ノ島線桜ケ丘駅付近の交差部の整備などについて検討してきた「桜ケ丘地区交通まちづくり検討委員会(黒川洸委員長)」による提言がまとまった。交差方式は小田急線の鉄道高架方式を最適とした。交差時期については現在事業中の丸子中山茅ケ崎線(旧藤沢町田線以東)の4車線化事業(2016年度完了予定)に引き続き実施すべきとした。これを受け、県や小田急電鉄は、事前調査や都市計画手続きなどの期間を考慮しながら交差方式などを固めていく。
 丸子中山茅ケ崎線の大和市内の区間は、交通量に比べて幅員が狭い。歩行者の安全確保が求められていることに加え、小田急線の桜ケ丘1号踏切がボトルネックで、渋滞の緩和が急務となっている。このため、小田急線との交差方式を中心課題として、桜ケ丘駅を含む桜ケ丘地区のまちづくりを一体的にとらえた交通まちづくり検討調査を実施してきた。
 検討委員会は交差方式に関して、鉄道と道路をそれぞれ高架化と地下化で分けた四つの手法について検討を進め、事業の実現性やまちづくりへの効果などから、鉄道高架方式を最適とした。連続立体交差事業は県が事業主体で施行者となる都市計画事業で、大和市は都市計画原案の作成や関連するまちづくり、小田急電鉄は土地所有者・施設管理者として事業費の一部負担や施工を担当する。
 また、事業実施までの取り組みとして、踏切内や踏切前後の歩道設置、桜ケ丘交差点の改良など、即効性が高い安全・渋滞対策を暫定的に実施する必要があるとし、地元の合意形成の状況やまちづくりの進捗に関わらず、速やかに実施する必要があるとした。