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建通新聞社(中部)
2011/10/18

【三重】木曽岬干拓地 「わんぱく原っぱ」ゾーンの設計に着手 エイト日本技術開発

 三重県政策部は、木曽岬干拓地整備事業のうち、土地利用計画に盛り込まれている「わんぱく原っぱ」ゾーンの設計に着手した。設計担当はエイト日本技術開発三重支店(津市)、設計工期は2012年3月16日。11年度に同ゾーンの再検討を行うとともにゾーンを構成する広場ゾーンの整備のための実施設計、道路設計などを行う。
 わんぱく原っぱは、伊勢湾岸自動車道の北側に位置し、敷地(地盤面)面積は61・5fあり、公共工事に伴う建設発生土による盛り土を06年度から進めてきた。盛り土計画は、全体で260万立方bで、4月時点では約186万立方bの盛り土量となっていた。防災上の観点から5bの盛り土を行うため、整備後の使用面積は37fとなり、その土地に、広場ゾーン3f、景観原っぱゾーン34fを配置する。
 整備計画では、広場ゾーンの大半は、盛り土面を不陸整正し、スポーツなど多目的に使用できる土の多目的広場とする。施設面では、トイレ、駐車場、照明灯、ベンチ、外周フェンス、法面保護、門扉などの最低限必要なものを配置する計画。このうち、トイレの実施設計は別途に今後発注する予定。
 景観原っぱゾーンは、立ち入りを制限し、広場ゾーンから修景が楽しめるような広場を目指しており、事例として花広場などを挙げている。ただし、県が計画、整備などは行わずに、事業主体にはNPO団体や一般市民などを想定している。
 今回の設計では、01年度の計画作成時点から現地の状況が異なってきたことや事業費の縮減が求められる中で、広場計画の見直しが必要となってきたため計画の再検討を行うとともに整備に向けての実施設計を進める。具体的には、両ゾーンのゾーニングの検討や施設配置検討、イメージパース図の作成、などを行う。
 同ゾーンについては、東海農政局との計約変更で、「公共施設の用に供する期日」を15年度供用開始としているが、前倒しをして13年度の供用を目標に整備を進める計画。
 また、道路の修正設計は、新緑風橋との接続部から南北に縦断する県道木曽岬弥富停車場線のうち、広場ゾーンの出入り口付近までの延長240bについて、修正設計を行う。現在の道路計画高が広場の敷地高さより高くなっているため、広場計画に合わせた道路の線形、縦断計画を検討する。なお干拓地から町道松永上藤里線までの延長約2500bについては、県政策部と県県土整備部が分担して整備を進めており、11年度末の完成を目指している。
 木曽岬干拓地は、木曽川河口の木曽岬町、桑名市に位置し、全体面積414・8fのうち三重県分は335・2f。計画では、干拓地の北側から野外体験広場(わんぱく原っぱ61・5f、冒険広場35・6f、デイキャンプ場28f)、運動広場(各種競技ゾーン24・9f、多目的スポーツゾーン41・5f)、農業体験広場50・1f、自然体験広場60fなどを配置する。11年度は、アクセス道路の整備、敷地内の電柱、水道施設の移設などのほか、将来的な土地利用検討について愛知県、地元などと連携を図りながら進めていくとしている。