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北海道建設新聞社
2011/10/25

【北海道】札幌市が白石区複合庁舎の計画骨子まとめる−別棟で商業施設も 

 札幌市市民まちづくり局は、白石区複合庁舎整備基本計画骨子をまとめた。区役所や区民センター、保健センター、区保育・子育て支援センターを一体化した複合庁舎とし、敷地内には別棟で商業施設など民間施設を誘致する。2012年度以降に基本・実施設計を進め、14年度着工、16年度供用開始を目指す。
 市は老朽化が進む白石区役所の改築に当たり、現在地の本郷通3丁目北から南郷通1丁目南(地下鉄白石駅隣接)の市有地に移転する方針を固め、市民によるワークショップなどを通じて庁舎の在り方を話し合ってきた。
 区民の利便性向上や地域コミュニティー活動の活性化を目的に、公共を中心とした都市サービス機能の集積を図り「白石区の顔」にふさわしい拠点性を高めることを整備の基本方針とする。
 敷地面積は約8250m²で、このうち公共が約4250m²、民間が約2000m²、そして一体的な駐車場が約1500m²程度を利用する想定。用途地域は商業地域で、防火地域、景観計画区域、60m高度地区の指定がされている。容積率は400%、建ぺい率は80%。
 複合庁舎は@区民に開かれ、利用しやすい施設A環境に配慮した施設B長期間の活用を見据えた施設C防災拠点となる施設―の視点で整備する。
 建物には、区役所、区民センター、保健センター、区保育・子育て支援センター(ちあふる)の4施設が入り、地下1階、地上6階程度、延べ約1万2000m²を想定。これに来庁者用約150台を必要台数とする駐車場と、約700台分の駐輪場を設置する。
 総事業費は、施設詳細条件を検討した上で積算する。事業主体は札幌市となるが、駐車場は民間との一体的整備を想定している。
 各階の構成イメージを見ると、地下階では、地下鉄白石駅や白石バスターミナルと直結。駐輪場も配置する。
 低層階はエントランスのほか、区役所の広聴係、戸籍住民課、保健福祉課、保険年金課など一般区民が多く利用する部署と、ちあふるが入る。
 中層階は区役所の総務企画課、地域振興課、保護課と、保健センターを設置。上層階は区民センターとする考え。
 複合庁舎は、12年度に基本設計、13年度に実施設計を進め、14年度に着工、16年度の供用開始というスケジュールを描いている。
 また、物販や飲食、医療などの機能は民間が担うことを想定。公共施設とは別棟とし、定期借地方式により、12年度以降に事業者を公募する。
 同局では骨子を基に、区内の各種住民団体の代表などで構成する検討会で意見交換し、来年2月ごろに複合庁舎整備基本計画案を公表。パブリックコメント実施後、年度内に計画を確定させる。