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建設経済新聞社
2011/10/26

【京都】教養教育共同化施設(仮称) 24年度建設に向け準備進める 左京区下鴨に延9100u規模

 京都府は、京都市左京区下鴨に計画の教養教育共同化施設(仮称)について、24年度の建設に向けた準備として、建設予定地で既存建物の解体工事を進めている。
 京都工芸繊維大学、京都府立医科大学、京都府立大学の3大学が教養教育で共同利用する施設を建設する計画。国立大学と公立大学の間では初となる教養教育共同化施設の整備で、共通の場所・時間帯での教養教育の実施が可能となり、学生・教職員の交流、教育カリキュラムの選択肢の幅の拡大などの成果が期待されている。23年1月25日には建設工事を行う府と京都府公立大学法人及び3大学が、3大学の教養教育の共同化及び施設利用の推進に関する覚書を締結した。
 規模はRC造地下1階地上3階建、延9100u(建築面積4070u)を想定。講義室、研究室、実習室、食堂、自習室、事務室等を収容する。建物高さは16・79m。
 府は、京都市の中高層建築物等に関する条例に基づく手続きを進めている。建設予定地の建築計画の表示によると、計10棟を建設。教養教育共同化施設1棟、農場のハウス等とみられる。教養教育共同化施設を含め延1万0169u(建築面積4929u)。予定工期は23年12月初旬〜25年12月末。
 建設予定地では現在、教養教育共同化施設整備に伴うブドウ棚ハウス等解体工事(施工は道原建設)が、11月30日の完了を目指し進められている。教養教育共同化施設は24年度中に建設工事に着手する方針で、早ければ24年度上半期にも着手するとみられる。府では予定価格5億円以上の工事等は議会承認が必要となるが、約9100uという規模を考えると、建築工事等は議会承認となる公算が高い。基本設計及び実施設計は久米設計大阪支社(大阪市西区)。
 建設予定地は府立大学農学部付属農場の敷地西側で京都市左京区下鴨半木町1−5。建設予定地の東側には京都府新総合資料館(RC造地下1階地上3階建、延約2万4000u程度/設計は飯田善彦氏(飯田善彦建築工房(横浜市中区))が建設される。